「イノセント・ガーデン」見たよ


外部と遮断された大きな屋敷で暮らし、繊細で研ぎ澄まされた感覚を持つインディア・ストーカーは、誕生日に唯一の理解者だった大好きな父を交通事故で亡くしてしまう。母親と参列した父の葬儀に、長年行方不明になっていた叔父のチャーリーが突然姿を現し、一緒に暮らすことになる。しかし彼が来てからインディアの周りで次々と奇妙な事件が起こり始めるようになり…。

『イノセント・ガーデン』作品情報 | cinemacafe.net

フォーラム那須塩原で観てきました。

ミアちゃん*1が出るということとパク・チャヌク監督初めての英語作品ということしか知らないまま予告も観ずに見たのですが、観始めていだいた印象をこれほど裏切られた作品はないと言っていいくらいとても驚かされた作品でした。とてもおもしろかったし、予備知識なしで観てよかったです。


映画にかぎらず、物語を楽しむということについては大きく二つの側面があると思っています。

ひとつはリアリティを楽しむという面、もうひとつは非現実を楽しむという面です。

前者はわれわれが生活をしているこの世界をベースに紡がれることで、観ている人がこの物語と現実とのあいだに類似性を見つけることできる、つまりその作品の中の出来事に共感したり、物語の中の出来事を自らの身に起こっていることのように感じることで楽しむというものです。

後者はわれわれが生きているこの世界とはまったく別の文化・価値観・世界観で構築された非現実的な世界を味わうことを楽しむものです。これに該当するものとしてはファンタジーや近未来を舞台にしたSFなんかが当てはまります。


もちろん一つの作品にはどちらか一方の楽しさしかもたない作品だけではなく、両方の要素によって物語が組み立てられた作品もあるのですが、作品は必ずどちらかに偏っています。そして映画を観るときには「この作品はどっち寄りの作品かな」ということくらいは考えながら観ているのですが、本作のすごいところは冒頭から終盤まで抱いていた「どっち寄りの作品なのか」という印象がラスト間際で一気に変わってしまう点です。


大好きだった父親を誕生日に失ってしまった女の子。

失意の底にあった彼女の前にとつじょあらわれた不思議な魅力をもつ父の弟を名乗る男性と、彼の登場を機に次々と消えていく身近な人々。まるで幽霊のように消えてはあらわれ、あらわれては消える叔父を名乗る男性は果たしていったい何者なのか?父はなぜ彼女の誕生日に亡くなったのか?

というのが本作のざっとしたお話なんですが、観始めて早々にわたしは「これはリアリティよりもファンタジー寄りの作品だ」と判断してそのつもりで観ていました。ところが、実際に最後まで観てみたらそうではなくて上記の分類でいえばかなり前者寄りの作品であることが後半のあるシーンで判明するのです。そのシフトする瞬間のおどろきというか、勘違いから生じていた違和感の正体がはっきりとして謎としてあった部分が一気に氷解する瞬間の心地よさに思わず頬が緩んでしまいました。

ほんとすごいおもしろかったし、ぜひこれは予備知識なしで観てほしいと思う作品でした。


あと、この作品ではミアちゃんは常に眉間にしわを寄せているのですが、これがまたかわいいのなんのってもうわたしのツボに入りまくりでした。もう寝てもさめてもミアちゃんの不機嫌そうな顔が忘れられません。



虹の女神」で上野樹里演じる佐藤あおいもそうでしたが、わたしは笑顔よりも不機嫌な顔が魅力的な人に惹かれるんですよね。
この作品におけるミアちゃんの不機嫌顔の連発はどれもここ数年でもっともいい不機嫌顔ばかりでした。超好き!


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