「アフター・アース」見たよ


舞台は近未来――。人類はとうの昔に地球を去り別の惑星に移住していた。その星の任務である宇宙遠征の帰りに 伝説の兵士である父サイファと 父に憧れつつも過去のある事件から心に距離をおく息子キタイが乗った宇宙船がトラブルに巻き込まれ 機体は大破、緊急シグナル<トーチ>を載せた尾翼部が見知らぬ惑星に落下してしまう。それを追ってなんとかその惑星に機体を不時着させたが生存者はたった二人。しかも父は大怪我を負っている。自分たちが住む星に帰るために、一人でトーチを探す息子を前に父は語る。「ここは“最上級危険惑星”人類が捨てた地球だ」と。

『アフター・アース』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

当初、この作品についてはウィル・スミスとその息子ジェイデン・スミスの共演ばかりがフィーチャーされていてこの2人にさほど興味がなかったわたしはスルー予定でした。ところが公開の1か月くらい前に「この作品の監督はナイト・シャマラン」という情報をtwitterで教えていただきまして、すごいびっくりしたのです。映画館で両手では足りないほど予告を観ていたのに気付きませんでした。


というのも、この作品の予告ではいっさいシャマラン監督の名前が出てこないんですよ...。


そしてこの作品がシャマラン監督の作品であることを知ったうえで予告を観てみると、意図的に監督の存在を隠しているようにも見えるほど不自然なくらいに名前が出てきていないと感じたし、仮にあえて名前を出さなかったんだと受け止めると関係者的にはもう地雷監督扱いしてるんじゃないかと思わずにはいられないわけです。


わたしは比較的最近の作品しか観たことはありませんがシャマラン監督の作品が好きだし、「シックスセンス」や「サイン」など多くの話題作も手掛けている監督ですから、彼の映画が公開されるのであれば彼の作品であることはもっとアピールされてもいいんじゃないかと思っています。

前作「エアベンダー」があまりに酷評された*1せいなのかわかりませんが、もし彼が地雷扱いされているのではないかというわたしの懸念が的外れでなければそれはちょっと寂しいなと感じました。


と、いきなり映画の内容に関係のない話で盛り上がってしまいましたが、誰がなんと言おうとシャマラン作品は好きなので公開初日に劇場に駆け込んで観てきました。


本作は人間が住めなくなってしまった地球に不時着した親子が生き残りをかけて戦うというお話でしたが、適度に緊張感を保ちつつ最後まで駆け抜けるように物語が進んでいく楽しい作品でした。この作品のテンションを「適度な緊張感」と評するか、はたまた「盛り上がりに欠ける」と評するかは人によってかわる微妙なラインではないかと思いますが、わたしは程よいノリでよかったと思っています。


あと、英雄である父親に反発しながらもでも大事なところでは支えてもらいつつ自らも英雄になるべくその一歩を踏み出すという本作の流れは、スミス親子の映画界におけるキャリアをほうふつとさせる部分でもあり、そういった視点で観てもおもしろいなと感じる作品でした。


公式サイトはこちら

*1:2010年のラズベリー賞総なめ状態でした...