「謎解きはディナーのあとで」見たよ


豪華客船「プリンセス・レイコ号」内で、事件が発生! 令嬢刑事・麗子と毒舌執事・影山のコンビが、乗員乗客3000人の中から真犯人を探し当てる――。

『映画 謎解きはディナーのあとで』作品情報 | cinemacafe.net

帰省途中で立ち寄ったTOHOシネマズ秋田で観てきました。

この映画を観た時点では原作は未読でしたし、テレビドラマも観てませんでした。
もっというとキャストの誰かがすごく好きというわけでもなくて、あえて挙げるとすれば北川景子さんが少し気になるかなというくらいでした。それでもこの作品を観ようかなと思ったのは、あまりに観たいと思えない微妙な予告編に惹かれたためです。


前にもどこかで書いたような気がしますが、映画の予告編がおもしろくないっていうのはとてもめずらしいことです。

映画館に映画を観に行ったことがある人は本編を観る前にいろんな作品の予告を観たと思います。
ここ数か月の間に公開される作品や、公開はかなり先にだけど期待度の高い作品の予告が流れたと思いますが、大抵の予告は「あ、これも観てみたいな」と思ったんじゃないかと思います。もしくは観たいってほどじゃないけどわりとおもしろそうっていう印象を受けた作品が多かったのではないかなと。

わたしがよくいくシネコンだと本編前におおよそ10近くの予告が流れるのですが、どの作品の予告もたいそうおもしろいし、予告を観れば観るほどみたい作品が増えていきます。


では「予告がおもしろそうだったから」という理由で観に行った作品が予告を観て期待したレベルでおもしろかったのか?というとなかなかそうとも言い切れません。予告よりちょっと劣る程度ならまだいい方で、予告詐欺としか申し上げられないくらい予告とかい離した本編を提示してくる作品は決して少なくありません。

具体的に作品名を挙げると荒れそうなのでそれは避けるとして、いったいこれはどういうことかというと本編がどういう作品であっても大抵の予告編というのはおもしろいのです。予告というのは作品を見てもらうためのいわば導線の役割を担っているわけですから、これがおもしろくなければ多くの人に足を運んで観てもらうことはかないません。

だからどんなクソ映画いまいちな出来の映画であっても予告編だけは徹底的におもしろそうなシーンを切り貼りして、ときには本編には出てこない映像もぶっこんでいかにもおもしろそうに見える予告編が作られるわけです。だからどんな映画でも予告編はたいていおもしろいんです。

ところが!

ところがですよ。そんなおもしろいのが当たり前の予告がおもしろくないということも稀にあって、この作品がまさにそれだったのです。
予告がおもしろくないなんていったいどういうことだと気になってしょうがなかった私は、ついつい劇場に足を運んでしまったというわけです。


話を映画に戻して...。

本作を観ての感想としては、予告以上でも以下でもなくまさに予告そのものの内容でして映画としては残念な部類に入る作品でした。
個性的ではあるけどあまり魅力的とは言えないキャラクターやまったくドキドキしない展開、これからどうなるのか先は読めないんだけど別に気にならないストーリーと正直よかったところがひとつも思いつかないくらいです。

唯一の見どころだと思っていた北川景子も、思っていた以上にセレブ役が合ってなかったしひじょうに残念でした。


ただ、じゃあ観ていておもしろくなかったのかといえばそうではありません。
今回は公開初日の午前中に観に行ったのですが、場内はほぼ満席で周囲はおそらく櫻井君のファンであろう人たちに囲まれてみてきたのですが、このいっしょに観ていた人たちの反応がもうすごい柔らかいんですよね。櫻井君への温かいまなざしというか、ほっこりしました。

この間みた「パシフィック・リム」の時にも書いたのですが、映画はその作品のことが好きな人たちに囲まれてみるのが一番楽しいと思いますし、まさにその状況で観たおかげで作品の出来以上に楽しむことができました。


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