こんばんは。
さっき、何となく思い立ってまどマギの映画を観に行こうとしたら「たまには落ち着いて家にいたら?」と8歳の長女にたしなめられたいとっとです。
いつの間にそんな偉そうなことを言えるように....。なまいきな奴め!ととりあえず2分くらいくすぐったら笑いながら泣きそうになってました。勝った!
さて。
今年ももう12月ということで、今年インターネット上で読んだ記事の中ですごく気に入ったもの、好きなものを選んで紹介します。
これについてはもう何年も前からやりたかったのですが、読んだ時の興奮って時間が経つと消えてしまうことが多くてなかなかまとめるまでに至りませんでした。今年はぜひ紹介したかったので少しずつメモを残しておいたので、それをもとにエントリーを起こしてみます。
ただ、メモが分散していて見つかっていないモノもありますので、とりあえずメモが見つかったものから紹介してメモが見つかり次第適宜追加していこうと思います。
映画館で映画を見ようと思ったわけ(水曜シネマ)
映画館のいいところは、映画を見るか、寝るかしかないところ。
家だと集中力散漫な私は、携帯をいじったり、なんか飲もうかなとか考えてしまったり、ろくに見られない。
ひどいと借りてきたDVDをプレイヤーにセットするのがめんどうで見もしなかったり。
そんな私には映画館で見るのが最適なんだと気付きました。
映画館で映画を見ようと思ったわけ - 水曜シネマ
私も映画は映画館派です。同じく家だとながら見しちゃうので外で観たいのと、あとは映画館の設備で観るのってやっぱり違うと思うんですよね。
困難な時代を生きる君たちへ(内田樹の研究室)
みなさんがこれから生きて行く時代はたいへんに困難なものとなります。
困難な時代を生きる君たちへ - 内田樹の研究室
戦争に巻き込まれるとか、大災害に襲われるとかいうことではありません。そうではなくて、みなさんがこれから幸福な人生を送るために、どういう努力したらいいのか、その「やりかた」がよくわからないということです。
読みながら、自分自身がこれからどう生きていくのかということを考えちゃいましたが、それ以上に自分の子どもたちもこれからこういう時代を生きようとしているんだなといういたたまれなさも感じました。でも生きなきゃね!
大人ってくそ楽しい(モクロム)
学生に対し、恐ろしい言葉で脅かす大人たちがいる。
大人は甘くない、ととにかく脅かしてくる。
確かに大人は甘くない。住民税だって左遷だって慰謝料だってすぐそこに潜んでる。
とはいえ頭を抱えるほど恐ろしいものでもないんじゃないか。
学生たちに恐ろしい言葉で脅かす隣りで、僕は笑ってやりたい。
それはあなたの生き方が下手くそなだけじゃないかって。
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いますねー、そういう「社会は甘くないんだ(キリッ」とか真顔でいう人。わたしもそういう人は大嫌いです。
わたしも「あんなに楽しそうなら早く大人になりたい!」って思ってもらえるような生き方をしたいです。
ネットが遠くなり、つながりが少なくなっていく―さびしいのは、忘れ去られてしまうこと(かみんぐあうとっ)
さびしいのは、忘れ去られてしまうこと。
ネットが遠くなり、つながりが少なくなっていく―さびしいのは、忘れ去られてしまうこと - もっこもこっ
こういう感覚はすごくよくわかりますね...。
ネットで忘れられるというのは、現実世界での死と同じだよなと思います。だから忘れられたくないんだろうなと。
“登れ!” ダークナイト ライジング(小覇王の徒然はてな別館)
この映画の突っ込みどころというのはたくさんあるし、矛盾も多いが僕は全然気にならない。それは何よりこの映画が、アメリカンコミックスの映画化であり、真摯に完結編であろうとした結果であり、リアルな物語と言うよりもそれを超越した神話であろうとしたからだ。アメリカンコミックスとりわけDCコミックスが神話的であるというのは昔からよく言われている。神話は神々について詳細な設定がある一方、物語は多少の矛盾を物ともしない力強さにあふれている。僕はこの「ダークナイト ライジング」に似たようなものを感じた。
“登れ!” ダークナイト ライジング - The Spirit in the Bottle
書き手の好きが伝わってくるエントリーって読むだけでものすごい楽しい気分になりますが、まさにその具体例ともいうべきエントリーでした。
ディテイルがどうこうではないです。こういう文章を書いてみたいなと思いながら楽しく読みました。
やっぱり愛と呪いは紙一重なんだと思う (「おおかみこどもの雨と雪」を観た)(インターネットもぐもぐ)
花が雨に最後にぶつけた言葉は、愛と同時に呪いだと思ってくらっときた。あそこで雨が振り切ってくれて救われた。危ない。紙一重だ。母親という存在は程度こそあれそういうものだと思う。子どもを縛る。そんな気がなくても。「大丈夫して」「もう1回して」、泣きながら丸まって甘い声でせがんだ小さな男の子の存在が、彼女の中にはずっといて、守ってあげなきゃと思っていて、でも子どもの成長はもっとずっと速いんだ。
やっぱり愛と呪いは紙一重なんだと思う (「おおかみこどもの雨と雪」を観た) - インターネットもぐもぐ
興行的にはかなり成功したものの賛否がはっきりとわかれた「おおかみこどもの雨と雪」。話題になっただけあって、この映画の感想もまた書かれた方の個人的な体験や思いが詰まっていてすごくおもしろいものが多かったのですが、中でも一番気持ちがこもってたと感じたのがid:haruna26さんのこのエントリーでした。
たしかこのエントリーは一度消されたように記憶しているのですが、復活してくれたようでよかったです。
上で書いたとおり作品に対する賛否ははっきりと別れましたが、観た人をこういう感想を書くところまで引っ張っていったということだけを考えてもすごい作品だったんだなとあらためて感じました。
宇都宮の映画館、ヒカリ座(おくり芋)
いつもと違うけどなんだか懐かしい、ヒカリ座
宇都宮の映画館、ヒカリ座 - おくり芋
わたしは子供の頃から通った思い出の詰まった大好きな映画館
これからも隠れた名作と珍作を上映して欲しい、
ひっそりこっそり応援していこうとおもいます、まる
まさかヒカリ座のエントリーを書こうと思っていた人(わたし以外)がいるなんて....と、先を越されたことにプルプル震えました(ウソです)。
ヒカリ座の外観や中について写真付きできれいにまとめられているし、行ってみたくなるようなおもしろテキストで紹介されているので、これを読んで「ヒカリ座に行ってみたいと思う人がどんどん増える」→「ヒカリ座がすごい繁盛する」→「ヒカリ座がもうかる」→「ヒカリ座にIMAXが導入」→「もっと流行る」→「ヒカリ座増設」→「もっとはy(以下略)」という流れを期待していたのですが、いまのところまだその兆候は見当たりません。
ヒカリ座がんばれ!
俺と「桐島、部活やめるってよ」(The Cinema Show)
さて、皆さんは「桐島、部活やめるってよ」の登場人物の中で誰が一番印象に残っていますか?私は、野球部のキャプテン(高橋周平)が物凄く印象に残っております。いやー、私の知り合いにも居たんですよ、あんな感じで野球が好きで好きでたまらない奴。多分、「世界最後の一日したい事は?」って質問をされて、何の躊躇も無く「野球」って答えちゃうぐらいの野球バカなんですよ彼は!(少なくとも私の中では)そして、劇中ではヒロキの「いつまで続けるんですか?」と言う質問に、「ドラフトまでかな…」なんて答えてますが、キャプテンがドラフトに引っかかる事は無いし、ドラフトが終わろうが、大学に行こうが、就職しようが、結婚しようが、子供が生まれようが、キャプテンは野球を続けるんですよ。だって野球が好きでしょうがないから!
俺と「桐島、部活やめるってよ」 - The Cinema Show
id:rino5150さんはリアル知人の中では一番たくさんの映画を観ている人でして、映画館に住んでいるという噂も...いや、そんなわけはないですね。
そんなrino5150さんが書いた「桐島、部活やめるってよ」の感想はキャプテン愛が詰まっているとてもすてきなエントリーでした。キャプテンのキャラクターの特異性というかおもしろさについて言及している人はわりといましたが、ここまでキャプテンに愛情ある視線を送っている人はほかにいなかったでござるよ。
ちなみに、わたしはキャプテンよりも実果が好きです。
減点式採点の段階的な廃止(傘をひらいて、空を)
私に遠ざけられて泣く人がいると私は思ったことがなかった。だから平気で他人を遠ざけていた。私は自分の罵倒なんかみんなの持つ大きな力の前では逃げるためのけちな煙幕くらいにしかならないと思っていた。それくらいしか自分は持っていないのだと思っていた。でもそれはたぶん正しくなかった。あるいは正しくなくなりつつあった。だいじょうぶと私は彼に言う。私はたしかに減点式採点をしてきたけど、それは良くなかったって思うよ、ちょっとずつやめようと思うよ、だからだいじょうぶだよ。
減点式採点の段階的な廃止 - 傘をひらいて、空を
id:kasawoさんの書く文章はどれも大好きなのですが、中でもこのエントリーはとりわけ好きです。
目に見えているものだけでなく、会話からうかがえる心の機微の変化が丁寧に文字に置き換えられているので、そのひとことひとことを味わうように繰り返し読みたくなります。
あるSNSが終わった日 (ケイクス:宮本彩子 )【一部有料】
思い返せば、ひなびた健康ランドみたいだった。Tシャツなんだか肌着なんだかよくわからない寝巻きすれすれの格好でゴロゴロして、誰も聞いてないカラオケを気持ち良さそうに歌ったり、気が向いたら合いの手を入れてみたり、時にはそのマイクを奪い合ってみたりするような、いい湯加減の空間がそこには広がっていた。
けど、もうワッサーはない。インターネットというのは、ひなびたものをひなびたまま置いておけるような余裕のある場所ではないのだろう。ログも全部消えてしまった。友人たちとの楽しいやりとりを思い出すよすがも、証明する手立てもない。全ては幻だったのかもしれない。
あるSNSが終わった日 星になったワッサー|ケイクスカルチャー|宮本彩子|cakes(ケイクス)
宮本さんが大好きだったWebサービスWassarが無くなったことやそれに対する想いをつづられた記事ですが、Wassarの魅力といかにWassarが好きだったのかということが伝わってくる内容でとても大好きです。小覇王さんのエントリーのところでも書きましたが、こういう好きな気持ちが伝わってくる文章って読んでいるだけですごく幸せな気分になります。
これを読んでWassarやってみたかったーってなった人も多いはず!
わたしもそのひとりです。
最後に
ぜひみなさんの好きな記事も教えてください。よろしくお願いします(ぺこり)。