「友だちのうちはどこ？」見たよ

友だちのうちはどこ? [DVD]

舞台はイラン北部のコケールという村である。小学校のあるクラスで、モハマッド・レダ・ネマツァデ（アハマッド・アハマッドプール）が先生（ホダバフシュ・デファイ）にひどく叱責されている。宿題をノートではない紙に書いてきたからだ。「同じことをもう一度やったら退学だ」と。

学校が終わり、モハマッドの隣に座っていたアハマッド（ババク・アハマッドプール）が家に帰って宿題をやろうとすると、モハマッドのノートを持って帰ってきてしまったのだ。これではモハマッドは退学になってしまう。返しに行こうとすると母さん（イラン・オリタ）が「宿題をやってからじゃないと遊びに行ってはいけないよ」と言う。でも、ノートがないとモハマッドは退学なのだ。アハマッドの説明を母さんは聞いてくれない。宿題をやろうにも気になってしかたがない。

友だちのうちはどこ? - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(5本目)。

観る前に友だちの家を探しまわるだけの作品だと聞いていて「さすがにそれだけってことはないでしょｗ」と思っていたのですが、まさにその言葉どおりの内容でしてかなりびっくりしました。しかもたったそれだけのストーリーなのに、終始飽きることなく鑑賞出来たのはさすが午前十時の映画祭の上映作品として選ばれるだけのことはあるなと感心しきりでした。
とはいえ、おもしろかったわけではなくて、観たことのないものを観たことで興奮しただけなんですけどね！

本作を観終えて残った印象は、すごくイライラする人がたくさん出る作品だということでした。
もう出てくる全員にたいしてわたしはつよい憤りを感じましたし、そんな作品を観たのは初めてでしたので観ながらかなり戸惑いました。
主人公のアハマッドの臆病なくせに他人に対して遠慮のないところは時々ぶん殴りたくなるくらい腹が立ったし　アハマッドのお母さんは全然子どもの話を聞かないし融通も利かないしで本当に最低でこれまた殴りたくなりました。それ以外にも子どもは殴ってしつけろ的なよくわからない価値観を押し付ける爺さんのことも蹴っ飛ばしくなったし、エラそうな学校の先生も超むかつくしゃべり方でビンタしたくなりました。
とにかく出てくる人出てくる人がわたしの心を逆なでする人ばかりでびっくりしました。

それでも最後のアハマッドの行為でものすごく温かい気持ちで鑑賞を終えられたので、作品に対する印象は悪くなかったですし、作品全体のユニークさも嫌いではないです。