「スカイライン‐征服‐」見たよ


ロサンゼルスに住む親友のペントハウスを訪ねていたあるカップル。その早朝、空を埋め尽くすほどの数の巨大飛行物体が、地上に住む人間たちを吸い上げていく光景を目撃してしまう。しかし、これはエイリアンによる地球征服のはじまりに過ぎなかった…。

『スカイライン−征服−』作品情報 | cinemacafe.net

(注意)
本エントリーでは作品の内容や結末にふれている部分がありますので未見の方はご注意ください。


TOHOシネマズ宇都宮にて。


世界侵略:ロサンゼルス決戦」と勘違いしていたのかシリアスなSFモノを予想していたのですが、これが予想外にバカバカしくも楽しい作品でしてかなり満足できました。ストーリーだけ追ってみると正直吹き出すほかないような内容なのですが、掛け値なしにすばらしい映像は本当にかっこよかったし、そのあまりのリアリティは現実の出来事と錯覚してもおかしくないと思えるほどのできのよさでした。
愛すべき超すてきな作品!大好き!


この作品を語る上でどうしても外せないのは誰も予想していなかったであろうラストシーンです。本作はtwitterでもブログでもかなり賛否が別れているのですが、その一番の原因はあのラストにあると思っています。あの結末を好きになれる・許容できるかどうかというのは、この作品に対する評価そのものと言っても過言ではありません。


「この作品大好き!」なわたしはラストを含めてすべてを全力で肯定していますが、ただこの作品ほどラストが読めなかった作品は無かったというか、ラスト15分というところまで観ていてもまったく着地点が想像できていませんでした。「とりあえず地球が征服され尽くしたところでおしまい」っていうのが唯一思いついていたことなのですが、観ている限りでは絶望だけが残されて終わるような作品とは思えなかったのでさすがにそれはないかなと。どこかでこの状況を逆転する何かがあるはずだと信じて観ていたわけですが、結局そのわたしの予想は半分は正解で半分は間違っていたんですよねー。
征服され尽くしてしまうところまでは理解の範囲だったのですが、「脳をエイリアンに取り込まれたジャロッドがエイリアンとなっても意識を保ち、エレインを守ろうとする」という展開はそれまでまったく予想もしていなかった方向からのアプローチであり、観た瞬間思わず大爆笑してしまいました。まさに意識の死角からパンチをくらったような衝撃を受けたのですが、これはものすごいことをしてくれたなと。
意外性という言葉だけではとても表現できないくらいのサプライズな展開ですが、これがもうすごくよかったんですよね。
ラストに至るまででかなり作品のことが好きになっていたのですが、このラストでその「好き」が100%確定されました。
エイリアンに征服され尽くした後の世界で、エイリアンとなって愛する人を守るために戦うことになるという、誰もが予想しえなかったであろうラストをわたしは全力で支持したいと思います。


ホントすごい作品ですよ、これ。
少しでも興味があるなら絶対に観るべき作品です。


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