「レッド・ライト」見たよ


科学者のマーガレット・マシスン(S・ウィーバー)とトム・バックリー(C・マーフィー)は、超常現象を科学の力で解き明かすため、研究を重ねる日々を送っていた。そんな折、30年前に引退した伝説の超能力者サイモン・シルバー(デ・ニーロ)が復帰するというニュースが話題をさらう。実は以前、マーガレットはシルバーに挑み、癒えることのない傷を負ったという過去を持っていた。それを知ったトムは、全てを解き明かすため、単独でシルバーのショーに乗り込むことを決意する。果たして、サイモン・シルバー復活の裏に隠された、真っ赤な嘘と真実とは…。

『レッド・ライト』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

「超常現象と呼ばれるような出来事のひとつひとつを科学からの視点で解き明かしていく」ということを行っていた科学者2人が、伝説の超能力者の力を暴こうとするが不思議な出来事によってそれが阻まれて....というお話でしたが、非常におもしろかったです。前半から後半にかけて多くの情報が提示されて点として配置されますが、それらが結びついてひとつのストーリーとして完成するラストはとてもおもしろかったです。


伝説の超能力者は本当に不思議な力をもっているのか?

それとも超能力者のウソが暴かれるのかどうか?

それとも....。


一見しただけだと意味不明にも思えるシーンも含めて、物語で描かれているすべてのシーンがその答えを作り上げるためのパーツとして機能していたことがわかるラストのおもしろさは筆舌に尽くしがたいという言葉がぴったりでした。


ただそのラストにいたるまでの部分がやや長過ぎたような気もしていて、もうちょっとテンポよく展開して欲しかったなとも思ったりもしたのですが、観終えて振り返ってみるとそういった余計だと感じたところにも結末のネタバレに直結するネタが仕込まれていたんだなとわかるところもあります。そういった「観終えてから思い返すと、おおーとなる部分」がある点も加味して考慮すれば、やはりこれはよい作品だったなと言わざるを得ません。

ちなみにタイトルの「レッド・ライト」というのは、その場にそぐわないもの、違和感をおぼえるものの呼称であると説明されていましたが、作中でもまるで警告を発するように作品のポイントとなる部分に赤い光が使われていたように感じました。そういった分かりやすい演出もふくめてわたしはこの作品がすごく好きだなと思います。


過剰にラスト(のどんでん返し)がおもしろいと売り込むのはいかがなものかと思いますが、作品全体に終始漂うなんともいいがたいあやしげな雰囲気もすごくよくてこの作品を観られたことにとても満足しました。


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