「エンジェル・ウォーズ」見たよ


精神病院送りとなった少女・ベイビードール(エミリー・ブラウニング)。彼女は辛口な性格のロケット(ジェナ・マローン)、スマートなブロンディー(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)、恐ろしいほどに気高いアンバー(ジェイミー・チャン)と素っ気無い性格のスイートピー(アビー・コーニッシュ)と共に自らの運命を変えるため、空想世界を舞台に壮絶な闘いを繰り広げる。

『エンジェル ウォーズ』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。ザック・スナイダー監督最新作を吹き替え版で鑑賞。


本作は、わたしの大好きな監督であるザック・スナイダー監督の最新作ですので、公開初日にぶっ飛んで観に行きたかったくらい待ち望んでいました。ところが、近場での上映は軒並み吹替え版ばかりという大変お寒い状況でしたので、来週都内に字幕版を観に行こうとしばらく我慢をしていたわけですが、どうしても待ちきれずに本日吹替え版で見てきました。じゃあ、最初から観に行けよ...というのはご勘弁を。
今作では声優をキャストしただけあって思っていたよりは吹替えもよかったのですが、でも観終えて感じたのはやはり字幕で観たかったなということ。そこだけはすごく心残りでした。


比較的予告がよく出来ていた本作ですが、本編もそれに負けず劣らずすばらしくてとてもよかったです。
エミリー・ブラウニングのキュートさも手伝って、「300」や「ウォッチメン」「ガフールの伝説」以上に映像の美しさに引き込まれてしまいましたので映像の魅力については大変満足しました。エミリー・ブラウニングが飛行機から飛び降りて着陸するときの"ザンッ!"というところやダンスに入る前のユラユラさせている時の表情など、しばらく見ていたくなるくらい気になるシーンがすごく盛りだくさんでして超Goodでした。もう全部かっこよかった。


さて。
ネットでは結構賛否が別れている本作のストーリーですが、わたしはよく練られてて面白かったなと感じました。
極限にまで追い詰められた人間が、現実と向き合うために、そして現実から逃れるために妄想の世界へともぐりこむという演出はすごくよく分かるというか非常に大好きだし、その妄想の世界と現実世界の出来事を巧妙にリンクさせているところにも心底感心しました。
わたしは会社で長時間叱られている時にはよく脳内で旅に出てしまうことがよくあるのですが、いつかわたしも脳内でこんな冒険をする日がくるのかも知れないなと感じたのでした。武器をもったら旅に出るぜ!!


繋がっているのか繋がっていないのか、どことなくあいまいで、どこからどこまでを、そして何から何までを信じていいのか分からないくらいくらいに違和感なくつなぎ合わされたストーリーは初見だとちょっと分かりにくいと感じたのですが、すべてが繋がった瞬間にストンと一気に腑に落ちるのも気持ちよかったです。あとラスト前のギョッとさせられる切り返しのうまさにも脱帽しました。


ただロボトミーについてはノーコメントだなあ...。今時あんなネタを拾い上げてくるとは予想もしていませんでした。


ザック・スナイダー監督の作品の中では「ウォッチメン」が一番好きだったのですが、「エンジェル・ウォーズ」も同じくらい好きな作品になりそうです。


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