「ホビット 思いがけない冒険」見たよ


ホビット族のビルボ・バギンズは、ドラゴンに支配され失われてしまったエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、冒険の旅へ出る。あるとき、魔法使いのガンダルフに突然声をかけられ、ビルボは、伝説的な戦士であるトーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフから成る一団に参加することになる。彼らは東を目指し、ゴブリン・トンネルを通り抜けなくてはならなかった。そこでビルボは自身の人生を変えてしまうとゴクリ(※「ロード・オブ・ザ・リング」3部作では、ゴラム)と出会うのだが…。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの世界から60年前の中つ国を描いた2部作の第1部。

『ホビット 思いがけない冒険』作品情報 | cinemacafe.net


シネマロブレで3D吹替え版を観てきました。今年最初の長女と劇場鑑賞。


わたしが映画館で映画を観はじめたのは2006年の夏くらいでしたので、2001年から2003年にかけて公開された「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズはひとつも映画館で観たことがありません。以前、新文芸坐のオールナイトで一挙三作上映をやると聞いて行って見ようかと思ったことはありましたが、結局行かずじまいでしてシリーズ作品はひとつも観ていません。


そんなわけで「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚と言われても、つながりがまったく分からないのでさほど惹かれる部分はなかったのですが予告映像があまりによかったので観に行ってきました。


まずストーリーですが、息つく暇をあたえてもらえないほどつぎつぎとイベントが起こる冒険活劇といった内容でして、これはもうすばらしいとしかいいようのないおもしろさでした。不意に敵に囲まれたり追われたり時にはつかまってしまったりと、まさに敵地へおもむいている感たっぷりの緊張感あふれる内容に「冒険たのしい!」と大興奮の3時間でした。

正直に言って、わたしは上映時間が2時間より長い映画は好きではないのですが、これはぜんぜん飽きなかったし、むしろ「ええーー、ここで終わっちゃうの?」と不満をおぼえるほどでした。


そして、こんなふうに作品にグッとのめりこめたのは、作品の前半をたっぷり使って登場人物たちのキャラクターを存分に紹介してくれたからだと思います。ホビットビルボ・バギンズがどういう性格なのかとか、ドワーフたちはどういう種族でなぜ国を追われることになったのかといったところがとても丁寧に語られています。

やはり出てくる人たちに思い入れがあるのとないのとでは、作品への没入度が大きく変わってきますし、その点については本作はかなり工夫されていたのではないかと感じました。


あとはファンタジーな世界観を損なうことなく、「こんな世界がこの世のどこかにあるんじゃないか」と思わせるようなリアリティもしっかりと肉付けしていたところもすごくよかったです。あまりにおもしろかったので、このシリーズを観終えたら「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズもひととおり観てみようと決意しました。


そういえば、今回はHFRではなくふつうの3Dで観てきたのですがそれでもじゅうぶん過ぎるほどに映像はうつくしくて作品の世界に没入したのですが、いっしょに観た長女は3Dに酔ってしまったらしく、観終えて帰る途中で気持ちが悪いと寝てしまいました。過去にも3D作品はいくつも観ているので3D自体がダメというわけではないと思うのですが、上映時間が170分と長めだったこともあってちょっと目が疲れてしまったようです。

作品自体はとても気に入ったようなので続編もいっしょに観に行きたいのですが、次は3Dではなく2Dで観に行こうと思います。


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