日記(2011/03/11-3/12)

個人的な記録。

2011/03/11(金)

前日木曜日に花粉症が悪化してしまい、目が開けられないくらい悪化。
目は常に真っ赤だし、鼻もグズグズ。
仕事をしようにもとても仕事どころではなかったので、金曜日は会社を休んでアレルギー科へ検査を受けに行くことに。


金曜日。いつもどおりの時間に起床し、病院の受付が始まる10時ちょっと過ぎに自宅を出て10時には病院に到着。初めていく場所は大抵迷うのですが、今回はほとんど迷わずにたどり着く。我ながらすばらしい。


平日だけど花粉の時期だし混んでいるかと思いきや、着いてみたらわたしの他には患者はおらず即問診開始。その後、身体検査をしてから簡単な説明を受け、血液検査をしてもらってから薬を出してもらっておしまい。これでわたしも花粉症患者の仲間入り決定。
無理やり連れて行かれたアオ*1にミルクコーヒーを買って帰宅。アオご機嫌。


帰宅後、ハホ*2の卒園式が明日(12日)に控えていることもあり、着て行くシャツなどを見に駅前へ。
駅前であれこれ買い物をしてから駅の餃子屋でお昼を食べて、14時前には帰宅。


帰宅後、もらった薬をいそいそと飲む。
そういえばお医者さんからは「飲むと眠気が出ることがあるので、運転前とかには飲まないように気を付けて」という注意があったことを思い出した矢先に、その言葉どおり何となく眠くなる。言霊万歳。我慢せずにとりあえず寝る。


14時45分。ふと目が覚めると何となく揺れてる?
そういえば前の日(10日)も会社で仕事してる時に揺れたなーとか思っていたら、揺れはどんどん強くなりビビる。正直ここ数年記憶にないくらいの強烈な揺れ。日本海中部地震の時の恐怖がふとよみがえるくらいの揺れ。テレビや食器棚が倒れそうな勢いで揺れるので倒れても下じきにならないように横に回って手で押さえる。すごい揺れ。しかも長い。
アオをテーブルの下にもぐりこませる。なかなか揺れがおさまらない。


徐々に弱くなる揺れ。
少しずつ落ち着くにつれ、棚から落ちた本やまだ大きく揺れている照明が「この地震は未だかつてわたしが経験したことのないくらいの大きな地震」だったことを実感させ始める。急いでテレビをつけるとかなりの規模の地震であることはすぐに分かったものの、震度はまだ出ていなかったためにその大きさの実態をつかみきれず。
そのまま数分、テレビを見ていると各地の震度が出てきて愕然。岩手県震度7で、宇都宮市震度6強震源地は詳細に特定されていないものが、岩手のあたりだそうなので、そう考えるとあの揺れの長さも納得。


M8.4。予想もしていなかった規模。


その後、会社の人から安否確認と今日の飲み会は中止だという連絡をいただく。その2時間くらい後に、別の後輩からも電話あり。こういう心遣いがとてもありがたい。


15時半にハホが幼稚園から帰ってきて、これで何とか家族全員揃う。安心。
夜は一緒にご飯を食べて早めに寝ることに。
twitterを見ると栃木県内でも停電している場所が多い様子。自分の置かれた状況がとても恵まれたものであることに心から感謝。

2011/03/12(土)

朝起きてテレビを見ると地震の被害がかなり拡大。繰り返される津波の映像に気が滅入る。
亡くなられた方やけがをされた方、行方不明の方の数も相当増えていて改めてこの震災の規模の大きさに震える。


そして本日予定されていたハホの卒園式は延期になった様子。宇都宮市内でも停電している場所があるようなので、それを考えれば自然な配慮。平日じゃないといいな。


昨日は仕事を休んでいたので、午前中のうちに何かやれることが無いかどうか確認するために会社へ。
途中カワチに寄るも、レジが混み過ぎてて何も買わずに離脱。あれはヤバい。


会社に到着すると、ところどころに白いものが落ちているのが目に入る。
なんだろう?と思ってよくみてみると、壁がひび割れており、その塗料の剥げたものが落ちていた様子。先日建てたばかりの建物なのにこんなになるとは...。ここでも揺れのすごさを再認識。


自分の座席にたどり着くと、なかなかの散乱っぷり。
元々汚かったとは言え、これはヤバい。10分かけて片づける。
完璧。
とりあえず自分が会社でやれることはさほどなさそうだったので、いくつか片づけをして帰宅。
帰宅途中、道路がかなり混み合っておりわずか1km程度の道中だったのに、4度くらい事故になりそうな瞬間を目撃する。クラクションを鳴らしあって煽りあってる様子が怖い。みんな余裕がないよね。


自宅でお昼ご飯を食べてから、薬を飲むとまたもや眠くなり13時半までお昼寝。薬効き過ぎワロタ。
目が覚めてから急に宇都宮市内の中心街はどうなってるのか気になり、ハホを連れて観に行くことに。
車は怖いので1時間くらいかけて4kmを歩いて移動。
中心部のオリオン通りはかなり人が少なく、土曜日の日中とは思えないほど閑散としている印象。また、いつも行っている映画館・宇都宮ヒカリ座に行ってみるとしばらく休館という文字が。古い建物だし、機器も古かったし、何かあったのかも。観たい作品の公開が控えていただけにかなり残念。すぐにじゃなくてもいいけど、何とか上映再開してほしい。


町中は人がいないだけで特に大きな被害も無さそうで一安心。ただ、古い建物が多いので、見た目だけでは判断できない部分も多そう。



誰もいない中、号外を配っている女性から下野新聞の号外をいただく。
その足でお店を回って歩くも、どこも開店休業中状態か閉店中。フレッシュネスがやってたので行きたかったけど、時間もなかったので諦める。明日にでも行きたい。
元長崎屋のドンキに行くと、かなりの人出。ここでも買い出し組による買い占めが横行しているようで、パンやカップラーメンはほぼ買いつくされている様子。あわよくばと思っていたのでちょっと残念。ハホに焼き芋食べたいと言われたので買ったりして、適当に買い物を済ませる。
5階、6階の本屋さんは臨時閉店中。そりゃそうか。


これ以上歩くのは辛くなってきたのでバスで帰宅。バスは1分の遅れもなく時刻通りにやってきたので驚く。
これはすごい。


帰り道。ハホと卒園式の話をしながらバスで帰宅。
最初は歩くのを嫌がっていたハホも歩いているうちに楽しくなってきたらしい。よかった。


夜もテレビはずっと震災の様子を報道。原子炉のトピックはたしかに興味深いけど、ずっと見ていると正直しんどい。
twitterも震災関連のトピックばかりなので、今日はツイートは控えることに。
ヤシマ作戦には参加というわけではないけれど、4人全員が同じ部屋にいるようにしたりご飯を作る時間をずらしたり(←これはマコ)PS3のゲームはやらないようにしたりとちょっとずつ気を遣ってみたり。


TOHOシネマズもMOVIXも期限無しで上映中止状態なので、映画がどうとか気にしなくてもいいのは悪くない。観に行くかどうかで悩まなくていいのは気が楽。
子どもたちとお風呂に入って上がると歩いた疲れなのか眠くなり1時間ほど寝てしまう。昼寝もしたというのにどうしたというのだ。


明日はどんな一日になるのか分からないけど、今日よりも多くの人にとって幸せな一日になってほしいと思う。

いま気を付けていること

1. twitterは極力使わない

この2日間で分かったのはtwitterは有用な情報をいち早く目にするためのツールとしてかなり役に立っているということです。
本当は「役に立つ情報を流す」ということが出来ればよいのでしょうが、そんな情報は持っていないので、なるべくそういった情報を必要とする人たちが不要な情報に触れずに済むように発信者としてtwitterを使わないよう心がけています。
# わたしの場合は東北の人を中心にフォローしていたから....というのも影響してるんですけどね。


はてブとの連携を基本オフにしているだけでも違うような気がします。

2. 2次ソースの情報は流さない

twitterが役に立つツールであるというのは上述したとおりですが、一つ困ったのが役に立つ情報の100倍くらいデマが流れてくるということです。悪意があって流されるデマもあるのかもしれませんが、ほとんど善意から来ている発信が多いだけに正直余計きついです...。
「デマかどうかは関係ない、速報性が大事なんだ」という人もいますが、そのデマで誰かが被害を受けた場合を考えるとそれが正しいこととは思えません。デマによって傷ついたり被害を受けた人が出てきた場合には、デマを広げた人も責めを受けるべきだとわたしは思いますし、その覚悟もなしに気軽に情報を発信しようというのは間違っています。


そもそも個人がそういったリスクを背負ってまで情報を発信しなければならないケースってわたしはないと思うんですよね。今回のようなケースであってもそうです。


そんなわけで、わたしは「2次ソースの情報をそのまま拡散しない」ということにとても気を配っています。
基本的には情報の拡散はしない、する場合には1次ソースを確認するということを心掛けています。


あと、この件について「それはフォローしている人の質が良くない」と言う人もいますが、そういう問題ではないと思います。
善意を持って他者と関わろうとすることそれ自体は非難されるべきものではありません。ただ、そのやり方や善意の活かし方が間違っているだけなのでそれは誰かが教えてあげればよいだけなのです。非難すべきはその行為であって、その人の善意ではないということは声高に述べておきたいです。

これから考えたいこと

今回一番感じたのは「社会との接点」について。
これだけ困っている人が世の中にたくさんいるのに、その人に何かをしたいと思ってもわたしはどこにも接点を見つけることが出来ない。それがとても悔しかったし、情けないと感じた。
どんな形でもいい。もっと地域や社会全体にコミットしたい。


そしてそれは今からでも出来ることなのかも知れない。

*1:次女

*2:長女