「2012」見たよ


リムジン運転手として生計を立てながら小説家を目指す、ジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は子供2人との旅行中に、偶然干し上がった湖底に建てられた巨大なリサーチ施設を発見する。そして、政府が隠蔽している地球滅亡の真実を知ってしまう。ジャクソンは自分の家族、自分自身の身を守るために必死で生き残る術を模索しはじめるが、大地震、火山の噴火、津波など次々と恐ろしい天災が地球を襲ってくる…。『インデペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』など、数々の大ヒットSF超大作を生み出してきたローランド・エメリッヒ監督の新作パニック。

『2012』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。


「究極のディザスタームービー」という売り文句に恥じない、リアリティあふれる映像で観るものの度肝を抜くすばらしい作品でした。どのシーンも現実に起きている事象を撮ったとしか思えないくらいに臨場感があって「もしかして本当にこんなふうに地球は壊れてしまうんじゃないか」という不安さえ感じてしまいそうになるほどでした。
危機に瀕した人間の行動様式がとてもシンプルに描かれていた点や、自然の脅威に対してあまりに人間が無力であることがとても切実に描かれていた点がわたしはとても好きだとかんじました。
また、精緻な映像もすごくよかったのですが、それ以上に突如として地面が崩れる、道路が崩壊して人々が飲み込まれる、火山活動が始まってすべてを火の海に取り込む、津波がきて陸地を消し去ってしまう...etc、といったさまざまな災害には必ず何かしらの予兆があってその予兆を皮切りにすべてが一気に壊れていく描写がすごく緊張感を生んでいてすごくよかったです。


わたしは元々こういう災害物は結構好きなのですが、「これだけ文明を築いた人間でも、所詮はこの程度なんだ」という絶望感が味わえた点がかなり満足度を上げてくれました。


ただ、ストーリーはあってないようなものでして、すごい映像を流すためにとってつけたような話でしかありませんので、そこはちょっともったいなかったなーという印象を受けました。それに追い討ちをかけるように上映時間がすごく長くてねえ...。率直にいって、150分の映画でこのストーリーはないんじゃないかなとかんじたのも事実です。120分で区切っても全然OKだったんじゃないかと思うし、伸ばすなら伸ばすで物語をもっと魅力的に描いて欲しかったというのが唯一の改善要望です。


それでも、これだけの映像が観られたことには非常に満足しました。


公式サイトはこちら