2009年GWの山形旅行のまとめ


2009年5月2日から5月3日まで、山形へ遊びに行ってきました。
昨年同様、今回もこの旅行についてまとめます。内容が超個人的なことな上にものすごく長いので「続きを読む」に隠しておきます。




5月2日

[前置き]
当初5月2日に移動する予定でしたが、GW初日はかなり混みそうでしたし何よりギリギリの移動は怖かったので、前日の5/1に山形へと移動して前泊し、当日に備えました。
[/前置き]


さて。5/2は11:30にid:aki-mori山形駅で待ち合わせをして改札前で合流。
まずはid:aki-mori手製のしおりを受け取り、今後の予定について確認しました。昨年私が作ったパーフェクトなしおりに勝るとも劣らないほどの出来でした。
そのしおりによるとまずは自転車を借りてからお昼を食べに移動となっていたので、レンタサイクルで自転車を借りてお昼の舞台となる「栄屋本店」へと移動しました。
ちなみに今回自転車を借りたのは山形市で運営している観光用のレンタサイクルでして、何とこれが一日無料!!

山形を訪れた観光客の方へ,お手軽に市内観光を楽しんでいただくために「城下町やまがた観光レンタサイクル」事業を行っております。

http://www.city.yamagata.yamagata.jp/view.php?g=350300&s=350300002&n=2


自転車は普通のママチャリでしたが、とてもよくメンテナンスされていて乗り心地はとてもよかったです。
ひとつ気になったのは貸し出し時間が9:00からなのですが、11:30の時点で我々の鍵番号が1と2だったということです。つまり2時間30分の間は誰も借りに来なかったということでして、ゴールデンウィークであり、かつこれだけの快晴でありながら誰も自転車を借りていないということに驚いてしまいました。おかげでらくらく自転車を手に入れられたので嬉しかった反面、もっとみんなに借りて欲しいなという気持ちもわいてきました。
告知の仕方というかアピールが足りないだけかとも思ったのですが、それよりも駅から自転車で行ける範囲に面白そうなものがあまり知られていないのも大きな要因のような気がします。街中にもおもしろいものがたくさんあるということをアピールすればもう少し借りる人も増えるんじゃないかと思います。


そんなことはさておき。
自転車に乗って最初に向かったのは「栄屋本店」です。



山形の夏を彩る名物のひとつとして「冷やしラーメン」があります。名前のとおり、冷たいスープのラーメンなのですが、これが結構おいしくて山形に来るたびに食べています*1。最近では山形以外でも食べられるお店もあるのですが、やはり初めて食べた場所が一番印象に残るせいなのか、栄屋のが一番好きです。
# ちなみにこの「栄屋本店」はこの冷たいラーメンの発祥のお店と言われています


さて。お店に着くと既に6,7人ほど並んでいたので他のお店にしようかとも考えたのですが、事前に立てた予定をいきなり変えるのも忍びなく、加えて、意外に客の回転が早そうだったのでまずは並んでみることにしました。
そして待つこと10分ほどでお店の中に入ることが出来て、その後20分ほど待ってやっとラーメンを食べることが出来ました。
今回は冷やしワンタンメンを食べたのですが、ワンタンも冷たくてもおいしく食べられるように工夫されていてとてもおいしかったです。いつもよりも味が若干薄めだった気がしますが、それでも十分においしかったです。


お腹もふくれたところで次に訪れたのは文翔館という建物です。
旧県庁の建造物を文化財として保存しているのがこの文翔館なのですが、とにかくまめに手入れがされています。今回は館内には入らずに周囲を散策するだけでしたが、時間に余裕のある人は無料で入れる館内も見学するのがおすすめです。





id:aki-moriと写真を撮ったりして過ごしました。
お昼を食べる人たちや子供連れで散歩をしている人たちが多く目に入りました。こういう憩いの場が身近にあるのってうらやましいです。


食後の休憩をとった後は自転車で蔵王へと向かいました。
途中、馬見ヶ崎川を経由して「日本一の芋煮会」用の大鍋を見学しました。




この大なべは毎年9月の第一日曜日にこの馬見ヶ崎川で実施される日本一の芋煮会で使用されるのですが、このイベントの時以外は馬見ヶ崎川端の道路沿いにこんな感じでそれとなく飾られています。たぶんよほど意識していないと見逃してしまいそうなほど適当に置かれているので、興味のある人は事前に詳しい場所を調べてから行くことをお奨めします。


日本一の芋煮会


このイベントの事務局は山形市商工会議所がメインになって実施しているのですが、気付いたら専用のドメインまで取ってすごい本気モードになっていてびっくりしました。調べてみるとどうやら毎年参加者が増えているらしく、山形の秋の一大行事として定着しつつあるようですのでそういった観点でみれば当然の対応のようにも思えます。


今年はこの日本一の芋煮会には参加したいな...などと考えながら鍋に別れを告げ、そのまま県庁方面へと自転車で移動をしてid:aki-moriが住んでいたあたりをサイクリングしました。
そこから西蔵王高原ライン方面へといったん舵を切りなおし、40分ほどかけて芸工大まで移動したのですがそこで二人とも体力が尽きてしまいゲームオーバー(笑)
蔵王までの山道を自転車で登坂を制覇しちゃうぜ」なんて言ってたのですが、全然そんな体力はなくてとてもしんどかったです。自転車がママチャリだったというのも少なからず影響しているとは思いますが、それを差し引いてももう少し頑張りたかったです。


帰りは下りがメインということでとても楽に帰れると思っていましたが実際には全然そんな甘くなくて、痛くてサドルにおろすのも嫌になったお尻をごまかしながら何とかホテルまで戻りました。さっきキョリ測ベータで走行距離を計算してみたら総工程が約15km程度でした。きつい上り坂があったのでもっと長い距離を走った気分になっていましたが全然大したことのない距離でした。


ホテルで少し休んでから、id:aki-moriと何の映画を観に行くのかを話し合いましたが、とりあえず気楽に観られて楽しそうなのがいいという意見が決め手となり、ソラリスにコナンを観に行くことになりました。
ソラリスは駅の西口にある霞城セントラルというビルに入っているので、借りた自転車を駅に返してからその足で映画館へと向かいました。


上映開始まで1時間以上もあったので、チケットを購入してから霞城セントラルを散策しました。





3枚目はid:aki-moriに撮ってもらったのですが、周囲に人が結構いたので恥ずかしかったことだけはとても鮮明におぼえています。
ちなみにこの3枚目の写真は「芋煮鍋型のベンチ」なのですが、これ以外にもいくつかおもしろい形のベンチが置いてありました。説明書きを読んでみると、どうやらこれらのベンチのデザインは一般公募したらしく、いずれもユニークで、かつ、山形の名産/名物をイメージさせるものばかりでした。
これ以外にも23,24階の展望コーナーを見て回ったり、あとは山形県内の観光地を紹介したブースや映画「おくりびと」のロケ地情報などがとても見やすくまとめられていることに感心しているうちにあっという間に1時間は過ぎてしまいました。



その後、「劇場版名探偵コナン」を鑑賞して(感想はこちら)いい気分に浸った後は、おいしい御飯を食べようと事前にチェックしておいたお店に徒歩で向かいました。ところがGWの影響なのか「最低でも40分待ちです」という店員さんの言葉に肩を落とし、とぼとぼとお店をあとにしました。
実は昨年の反省をふまえてあらかじめお店を予約しようとid:aki-moriが提案してくれていたのですが、「予約しちゃうと他にもっといいお店が見つかった時にキャンセルするのとかめんどくさい」というよくわからない抵抗をわたしがしたために、結局予約をしていなかったのです。何という愚か者...。
その後もいくつか他のお店を探し回ったのですがどこも人であふれていてなかなか入れず途方にくれてしまいました。けっきょく30分ほど歩き回って何とかあいているお店を見つけることが出来ました。よかった...。


このお店では「から揚げとかつおのたたきがおいしかったこと」と「日本酒がとても飲みやすかったこと」だけははっきりと覚えていますが、しばらくお店を探し歩いていて疲れていたのと日中激しく走り回っていた影響もあってかあっという間にお酒にのまれてしまいました。前後不覚とまではいきませんがけっこうヘロヘロでして、帰りがけによったコンビニで「はじめの一歩総集編」を買った事に気付いたのは翌朝だったというのは冗談のようですが本当の話です。
そのままホテルに戻って就寝してしまいました。結局夜にやる予定だったモンスターハンターはやらずじまいでした...。


一日の最後は残念なものになりましたが、午前中から夕方にかけての予定はすべてつつがなくこなせたことにはこの上ない達成感を感じました。
この日が一日晴天に恵まれたこと自体も非常に嬉しかったですし、とにかくすばらしい一日でした。



5月3日

朝は6時くらいに目が覚めたので、シャワーを浴びたりしてのんびりと過ごしました。
7時半くらいにid:aki-moriからメールが来たので朝食を取り、8時半前にはホテルをチェックアウトしました。


その足で山形駅へと移動し、8:57山形発の仙山線で山寺へと移動。山形駅から山寺駅までは電車で20分ほどで移動できます。



9:20に山寺駅へ到着すると駅前には既に多くの人が往来していました。
たしかに有名な観光地だとは思いますが、それにしてもまさかこんなに人が多いとは....。完全に予想以上でした。


とりあえずここまで来たからには一番上の「奥の院」まで上ろうと意気込み、300円を払って参道をのぼり始めました。
駅から参道の入り口までは徒歩5分ほどかかり、そこから「奥の院」までは約30分弱ほどかかりました。





石の階段を30分近くのぼり続けるわけですからそれなりに疲れたのがすが、思っていたよりは全然楽にのぼることが出来たのでちょっと拍子抜けしてしまうほどでした。山寺の上までのぼるのは10年前の大学2年の時に大学の友達を募って行った時以来でしたが、あの当時はすごく疲れ果てて「もう二度とのぼりたくない」と泣き言を言ってた記憶しかなかったので、正直のぼりはじめる前は少々びびっていました。でもまあ楽しくのぼれてよかったよかった。


さて。のぼりきった後にはちょっと高めの1本200円のジュース*2を飲んだのですが、運動をしたあとに飲む冷たい飲み物はこれでもかというほどにおいしくてとても充実した気分を味わうことが出来ました。
ちょっと休んだ後はいろいろと周囲を見てまわり、楽しい散策タイムを過ごしました。


そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、気付けば帰らないといけない時間が近づいていました。
帰りもまた同じ道をとおって帰らないといけないのですが、のぼってきたときの感覚では降りるのも余裕だろうとたかをくくっていました。いましたが...。
階段はのぼるときよりも降りるときの方がきついということを身をもって味わうことになりました。いやー、ホントものすごくつらかったです。ふもとまで降りたときには両足共にプルプルと震えて歩くのも大変なほどでした。調子にのって走り回っていたつけを一気に払わされることになるとは...。


そんな疲れきってしまった足を引きずりながら、ふもとにある参院を眺めたりしながらのんびり駅へと向かいました。







駅に向かう途中では、お店でお土産を買ったり、疲れ果てたわたしが道端に座り込んで道行く人をぼーっと眺めていたのですが、そんなことをしているうちにあっという間にid:aki-moriが電車に乗る時間になってしまいました。id:aki-moriは仙台方面へ帰るので、山形方面を経由して宇都宮に帰るわたしとはここでお別れです。
「じゃーまた来年」と片手をあげるだけのあっさりとした別れの挨拶を済ませると、id:aki-moriは電車に乗って仙台へと帰っていきました。


山形方面の電車は1時間ほどなかったので駅前をうろうろ散策して写真を撮ったりして時間をつぶし、あとは電車を乗り継いで宇都宮まで帰ってきました。


「山寺」→「山形」→「米沢」→「福島」→「郡山」→「黒磯」→「宇都宮」


と乗り継いで、計5時間ほどで宇都宮に到着しました。
ゴールデンウィークの影響なのか車内はとても混んでいて半分くらいは座れず立ちっぱなしでしたが、こういう電車の本数が多い時は電車が遅れてしまうことが多く、そのちょっとしたタイムラグのせいで乗り継げないことが多いです。それを考えると順調に乗り継いで帰れただけでも不幸中の幸いだったと思います。



まとめ

前回は体調を崩してしまって思う存分楽しめなかった山形旅行ですが、今年はその分を取り戻すほど楽しめました。
自転車での散策や映画館/観光地めぐりと非常に充実した2日間をすごすことが出来ました。運よく天気にも恵まれたというのもありますが、本当に楽しかったです。


id:aki-moriとの別れ際に「来年はどうしようね」という話をしたのですが、月山や鳥海山に登山するのもいいねーとか黒部ダムへ行こうと無駄に盛り上がってしまいました。たしかにあと360日くらいすれば来年のゴールデンウィークですから、いまから少しずつ予定を決めておくのも悪くないですが、とりあえずは今年のゴールデンウィークの楽しかった思い出を糧に頑張ろうと思います。

*1:冷やし中華のように酸味のあるスープではなく、普通のラーメンが冷たくなったものです

*2:id:aki-moriは1本250円のオロナミンCを飲んでいました。超リッチ!!