罪とか罰とか


ひょんなことから “一日警察署長”となった売れないグラビアアイドル、アヤメ(成海璃子)は思い続けていた元カレ・春樹(永山絢斗)と再会する。戸惑いを隠せないアヤメは、心のどこかで春樹を忘れられないでいた。突然の再会に、心が揺れまくるアヤメ。だが、春樹にはアヤメだけが知る恐ろしい秘密があった…。一方、春樹の恋人の隣の部屋では、怪しい3人組(大倉孝二奥菜恵山崎一)がコンビニ強盗の計画を練っていた。そして、事態は意外な方向へと突き進んでいく。果たして、“一日警察署長”となったアヤメは、事件を解決することが出来るのか――!?

『罪とか罰とか』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。久々+待望の成海璃子主演最新作。
あまりにびっくりし過ぎて言葉にならないくらいスロースターターな作品でした。何を言っているのかわかりにくいかも知れないのでストレートに言ってしまうと、冒頭から45分くらいは全然面白くなくて途中で帰ろうかと真剣に悩んだほど微妙な作品でしたが、そこからの巻き返しがものすごくよくて、時間の経過とともに徐々に楽しくなり、ラスト15分はとても面白いコメディ映画として鑑賞出来ました。一見つながりを持たない点として演じられた各シーンが少しずつつながっていく展開はとても面白かったし、その点のつなげ方がすごく自然でうまいなと感心してしまいました。
悪ふざけというかシュールな笑いを狙っていたのに、そのさじ加減をおもいっきり誤ってしまって観ているだけで気恥ずかしい冒頭のいくつかのシーンは本当につらかったのですが、頑張ってそこを乗り越えられてよかったです。あそこで観るのを止めてたら本当に最低の作品として記憶に残ってしまったでしょうが、最後まで観たことで面白かったコメディ作品としてしっかりとインプットされました。
これから観る人は後半面白くなると念じながら鑑賞することをおすすめします。


ちなみに前半の方だけど一日署長になるくだりのやり取りが結構ツボで思い出しただけでププッと笑ってしまいます。
「芸能界では犯罪を犯したら一日署長を勤めてなかったことにしてもらうのが普通」だとかああいうどうしようもない話はすごく好きです。観終わって家に帰ってきてからWikipediaの一日署長のところに載っているアイドルの名前を見て驚いたり納得したりしてました。今後、ニュースで誰かが一日署長をやった話とか出てきたら「こいつはきっと...」とかそういう目で見てしまいそうです。



話は変わりますが、観始めて一番驚いたのが奥菜恵が出ていることです。あまりコメディに出るタイプじゃないと勝手に思っていたのですが意外にもとても適役でこれまたびっくりしてしまいました。すごくよかったです。
彼女が出ているということがあまりアナウンスされていないのがとてももったいない気がしたのでわたしがアナウンスします。

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