ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー


裕福な家庭に生まれた春麗クリスティン・クルック)は、幼い頃から大好きな父親からカンフーを習い、幸せいっぱいな暮らしの中で育っていった。しかし、ある日突然、悪漢によって春麗の目の前で父親が拉致され、そのまま彼の消息が途絶えてしまう…。それから10年が経ち、美しい女性へと成長した春麗は、悪の組織に拉致された父親のゆくえを捜すことを決意する。可憐な少女だった春麗が厳しい修行を重ね、強く美しい“ストリートファイター”となり、さらわれた父親を助けるため、犯罪組織に立ち向かう! 1987年のシリーズ第一作の発売以来、爆発的ヒットを記録してきた対戦型格闘ゲームストリートファイター」の映画化。

『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
大好きだったストリートファイターの映画化ということで、期待半分覚悟半分で観てきたのですがとてもおもしろかったです。
もともとゲームは遊んでなんぼだと思っているので、そのバックストーリーとかスピンオフにはあまり興味がもったことがないのですがこれはすごくよかった。春麗の生い立ちから彼女がなぜ戦いの場に身を投じることになったのかといういきさつが自然に描かれていて、今までゲーム中でしか存在していなかった春麗というキャラクターの別の姿を観ることが出来たように感じられました。
彼女のバックボーンを知ることでよりゲームの世界観が立体的になったような気がします。
またバイソン、バルログやベガ、ナッシュといった、ゲームにも出てくるキャラクターの再現度もいい感じで*1、特にバイソンの暴れキャラクターぶりは眺めているだけでニヤニヤしてしまいました。たぶん客観的に観たらかなりの危険人物だったはずですが、原作好きとしてはこれを観てにやけずにはいられません。
加えて、鑑賞した人たちの間でよく話題に上がっていたダンスシーンも予想以上によくてこれはおもしろいなと感心して見入ってしまいました。

期待以上に楽しめたし、すごく面白かったです。


わたしがこの作品の原作であるストリートファイターというゲームに出会ったのは中学生の頃でした。
当時自宅の近くにはスト2を置いてあるゲーセンがなくて、一番近いところでも20km以上離れた場所にありました。自転車だと2時間近くかかる場所ですので気軽には行けなかったはずなのですが、毎週日曜日は自転車に乗ってそこまで足繁く通っていました。往復4時間弱かけて2コイン分のゲームを遊びにかようなんて、あまりに馬鹿げていて今だったら絶対に出来ませんがあの頃は飽きることなくかよい続けていたことを思い出します。いま思うとあれは狂ってたんじゃないかと思うくらいの熱中っぷりでした。
その後、近くのゲーセンにも入ったおかげでもっと気軽に遊ぶことが出来るようになり、その普及にともなって自然と増えた対戦人口のおかげで毎日毎日スト2三昧の日々をすごすことが出来たのです。
周囲に先駆けてゲームを始めていたわたしはあっという間に男鹿市スト2界のヒエラルキーのトップへと躍り出たのですが、それはさほど面白い話でもないので割愛します。
とにかく10代の頃に私がどれほどスト2に熱中していたのかということをちょっとだけ書いてみました。


さて、話は映画を鑑賞した時に戻ります。
映画が始まる前。座席についてから劇場に入ってくる人たちや既に座っている人たちを眺めながらふと思ったのですが、あそこに映画を観に来ていた人の半分以上はまちがいなく原作のファンです。これは断言出来ます。というのも、わたしはスト2の達人なので、顔を見れば大体何のキャラクターを使う人なのか分かってしまうのです。
「この人は典型的な待ちガイルだな」とか「昇竜拳の出せない初心者ケンかな」とか勝手に決めつけながら眺めてました。せっかくスト2好きが集まっているわけですから対戦が出来るように映画館のロビーにスト2置いてくれたら懐かしくて遊ぶ人も多いんじゃないかなーなんて思ったのでした。わたしは絶対にやります。


ちなみにわたしの横にはザンギエフみたいなおばちゃんが座っていて、お菓子やらアイスをゴソゴソ出しては食べての繰り返しでものすごくうるさかったのですが、注意したらスクリュードライバーをされそうで怖かったので何も言えませんでした。


公式サイトはこちら

*1:改めて観てみるとクリスティン・クルック春麗というよりはキャミーっぽいですね