GOTH

GOTH 夜の章 (角川文庫)

GOTH 夜の章 (角川文庫)

森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。

http://www.amazon.co.jp/dp/4044253048/


GOTH 僕の章 (角川文庫)

GOTH 僕の章 (角川文庫)

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。

http://www.amazon.co.jp/dp/4044253056/


原作よりも映画の方が観たくてとりあえず本の方は読むのを封印していたのですが、映画は時間の都合で見逃してしまったのでこちらに手を出しました。猟奇的な犯罪を見たり聞いたり想像したりするのが大好きな少年と、彼のクラスメイトである森野の日常を描いた作品なのですが相変わらず凄惨なシーンが多く、思わず顔をしかめてしまうことも少なくありませんでした。こういう読むだけでゲンナリしてしまうような内容を文字として書いてしまえる著者のセンスには閉口してしまいます。
ですが、いつもこんなふうに文句やら愚痴やらを書くわけですが、結局本屋に行くと彼の著書を探しては買ってしまうわけですから、なんだかんだいってわたしはこういう作品が好きなんだろうなというのも最近やっとわかってきました。わたしも十分に変態の素養があることは認めないといけないです。


読み終えて映画の方にも改めて興味が出てきました。
調べてみたら、仙台フォーラムや群馬の太田コロナシネマワールドで近々上映されるようなので積極的に観に行く努力をしてみようかなという気になっています。


そういえばこの作品の続編というか、新刊が出ているようです。

GOTH  モリノヨル

GOTH モリノヨル

久しぶりに文庫以外の本を買って読んでみようかなというほどに興味をもっています。