「サイレントヒル:リベレーション」見たよ


コナミの人気ホラーアドベンチャーを映画化した「サイレントヒル」(2006)のシリーズ第2作。幼いころの記憶がなく、サイレントヒルという謎の町で何かに追われる悪夢にうなされる少女ヘザーは、父親に守られるようにして各地を転々としながら生活していた。しかし、18歳の誕生日が近くなったある時、「サイレントヒルに来い」という血文字だけを残して父親が姿を消してしまう。ヘザーは父親の後を追い、不気味な霧に包まれた町、サイレントヒルにやってくるが、町に足を踏み入れるとサイレンが鳴り響き、闇の中で何かがうごめきはじめる。そこでヘザーは、自身の忌まわしい過去と向き合うことになる。

サイレントヒル リベレーション3D : 作品情報 - 映画.com


TOHOシネマズ宇都宮で2D字幕版を観てきました。

前作「サイレントヒル」は私が映画を観るようになったきっかけとなった作品のひとつです。

原作であるゲーム「サイレントヒル」はすごく好きで、シリーズをとおしてぜんぶやっていたのですが、7年前に映画が公開された当時は"映画館に映画を観に行く"という習慣がまったくなくて観に行くつもりはありませんでした。ところが、いつもとおっているオリオン通りで映画の看板を見かけたらどうしても観たくなってしまい、上映終了間近の宇都宮テアトル*1にかけこんで観てきました。

テアトル自体大きなスクリーンはないのですが、この作品を観たスクリーンはテアトルの中でもとりわけ小さい2Fの小さなところでしてわずか数名で見ました。それまで映画館ってもっと広くてたくさん人がいるんだと思い込んでいたので、こんなに少人数でホラー映画を観るはめになったことに驚いたことはよくおぼえています。

サイレントヒルにいつの間にか入り込むことになるという部分、そしてゲームの世界観を見事に再現した映像、さらにあのラストがすばらしくて、たった1800円でこんなに楽しめるなんて映画おもしろいな!と超感動したんですよね。その後、さまざまな傑作と劇場で出会ってじょじょに映画にはまったわけですからこの前作「サイレントヒル」との出会いがわたしの劇場鑑賞の原体験の一つと言っても過言ではないと思います。


で、そんなこともあってその続編「サイレントヒル:リベレーション」にもたいへん期待していたのですが、個人的な期待にはこたえてもらえなかったなという印象を受けました。ストーリーには工夫が感じられたのですが、映像にもホラー要素にもまったくといっていいほど見どころがなく、サイレントヒルらしさは町の風景から感じ取れるのみとなっていました。

悪い部分はとくにないのですが、ここがよかったという部分もなかったなという印象を受けました。


そういえば先日観た「ハングオーバー」もそうですが、シリーズのクロージング作品という位置づけで作品が撮られると何となくこぎれいにまとまってしまい、粗はないものの作品らしい匂いとか特徴がすごく薄れてしまっているように感じられてそれががとても残念でなりません。


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*1:5年前に閉館