「SAW6」見たよ


ジグソウの後継者と疑われたFBI捜査官ストラムが死体となって発見される。事件は終焉を迎えたと思われたが、ストラムの上役でもあるFBI捜査官エリクソンは第2の後継者でもあるホフマン刑事に接近するが…。ジグソウが亡くなった後も続くゲームの真の目的、遺品の謎、そして真の後継者は一体誰なのか?――SAWシリーズ2つ目の3部作、遂に完結。

『ソウ6』作品情報 | cinemacafe.net

(注意)
作品の内容に触れている部分、さらに作品内の残酷な描写に言及している部分があります。
未見の方や残酷な描写が苦手な方は読まないでください。書いている本人も、思い出すだけで具合が悪くなりそうです...。




TOHOシネマズ宇都宮にて。


ここ最近、毎週日曜日の朝に再放送されているドラゴンボールを観るのを楽しみにしています。
中高生の時にジャンプを読んでいたのでおおよそのストーリーは知っているのですが、それでも続きを見るのが楽しみでしょうがありません。懐かしくてつい見てしまうというのもありますが、それ以上に強さのインフレーションの加速力が半端ではなくてとても気持ちがよいのです。
次々とより強い敵が出てくるために、今まで一番強かった人であってもあっという間に最弱レベルに成り下がってしまうのはやり過ぎとしか思えないのですが、常に強くなり続ける主人公を引き立てるにはそうするしかないというのも事実なんですよね。


さて。わたしが書きたかったのはドラゴンボールの話ではなくて、映画の話です。


本作「SAW6」の残酷描写は過去にわたしが映画館で観たどの作品とも比べられないほど過激でして、わたしの耐えられる臨界点をあっという間に超えてしまいました。まさに残酷表現のインフレーションというものを身をもって体験させられたのですが、そのインフレについていけなかったわたしはか弱いクリリンのようにブルブルと身を震わせて怖いシーンが終わることを待つしか出来ませんでした。
とりあえず何事もインフレさせればいいというわけではないということはよくわかりました。


映画を趣味で観始めて3年目とまだまだ日の浅いわたしですが、ジャンルの偏りなく映画を観ることを心がけているのでそれなりに怖いシーンやグロイなシーンにも耐性が出来たと自負していました。先日観た「ファイナル・デッドサーキット」は本当に過激すぎて半分泣きながら鑑賞したのですが、それでもあのような強烈な作品でさえも最後まで席に座って観ていられたという事実はさらにわたしの自信を深めてくれたのです。
ところが上には上があるもので、このSAW6という作品はそんなわたしのささやかな自信を木っ端微塵に打ち砕きました。いっぱしの映画好きを気取って、「そろそろスラッシャーも観られるようになったよ」なんて言いそうになりましたが、それは大変な思い上がりでした。
映画が始まって早々、顔見知りである男女二人が自分の体の肉をどれだけ切り取ってはかりにのせられるのかというゲーム(重い方 == たくさん切り取った方が勝ち)をさせられるシーンがあったのですが*1、そのシーンを観てたら生まれて初めて映像で具合が悪くなるという経験をしました。


と、映像自体は怖くて直視出来ない部分が多かったのですが、なぜジグソウがこのような残酷な方法で多くの人をひどい目にあわせているのかという理由付けにはとても納得出来たし、6作に渡って続いた物語のラストとしては非常にうまくまとめたなあと感心させられたのです。
実は、わたしはこのシリーズは1作目しか観たことがないのですが、冒頭に挿入された過去5作品のダイジェストシーンの手助けもあって過去5作品の流れをちゃんと理解した上で結末を楽しむことが出来ました。


とまあ面白かったのは間違いないのですが、今後は身の程をわきまえて観る映画を選ぼうと思います。


公式サイトはこちら

*1:もう書いているだけで具合が悪くなってきました....