2010年もあっという間に半年が過ぎてしまいました。この半年は鼻ほじってる間に過ぎてしまったような気がするというのは嘘ですが、でもそのくらいすぐに過ぎ去ったイメージがあります。毎回毎回こんな「時間が過ぎるの早過ぎワラタ」みたいなことを書いているのは枯れた人間である証拠ですが、もうそこはあえて否定しない方向でいきます。えへへ。
さて。2010年前半は88本の映画を鑑賞しました。
年間鑑賞予定が200本なので半分いかなかったのはちょっと残念でした。残念っていうかもっと観に行けよという話なのですが、わたしもいい加減いい年した大人ですからそこはいろいろと事情があるわけでして、しょうがないので後半頑張って取り戻そうと思います。
とりあえず、各月ごとの面白かった作品リンクはこちら。
以下、面白かった作品の一覧と一言コメントです(日付は感想リンクになっています)。
1. (500)日のサマー
大好きだった人に振られたあとにふと思い出す日々。「楽しかったこと」や「悲しかったこと」、「忘れたくないこと」のひとつひとつを思い出してはそれを反芻して毎日の心の支えにしている様子がものすごくリアルに伝わってくる作品でした。無邪気で奔放なサマーを好きになってしまった時点でトムの負けは決まってたんだけど、それでも好きにならずにはいられなかったトムの気持ちがすごく理解できます。
2. ラブリーボーン
生を受けて生を終えるというのは一体どういうことなのかというのは、昔から考えてみたことですがいまだによくわからなくてその答えを言葉にしようとしても言語化出来ずに詰まってしまいます。この作品を観て「この世に生を受けることの理不尽さ」に心底腹が立ちますが、そんな理不尽に暴力的なこの世の中にあって自分がいまだに生きていられることには何かしら因果を感じるのです。
生きる意味なんて分からないけれど、でもこの作品にはその答えの一端があるようなそんな気がしています。
3. 雨に唄えば
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名作の名作たるゆえんを見せつけてくれる素晴らしい作品でした。
こんなにすばらしい作品が50年も前に撮られていたことにただただ驚きです。笑えるし泣けるし超傑作!!
4. ボーイズ・オン・ザ・ラン
作中には一片の救いも見当たらなかったので、「一体わたしはこのモヤモヤした気持ちをどうやって消化すればよいのか」と本気で悩んだくらい圧倒的に容赦のない作品でした。その残酷さがすごく印象的でむしろ清々しく感じられたし素晴らしかったのですが、もう一度観たいかと言われると難しいです。
5. 時をかける少女
人との出会いは基本的に3次元で起こるのだけれど、もしこれが4次元にまで拡張出来たら...ということを具象化したのがこの作品なのですが、ホントおもしろかったです。原作の空気を正しく継承しながら、さらに物語を膨らませている点がすばらしい作品でした。
7. 息もできない
暴力の連鎖、育つ環境が人に与える影響、外的な要因で人は変われるのか?などなど、重いテーマでしたが、観る人にそのテーマから目を背けさせない強烈な引力は衝撃的でした。終始息をするのを忘れそうになるくらい圧倒された作品。
8. 第9地区
え?エビ星人? そんな気持ち悪い奴らさっさとやっつけちゃえよ!!と盛っていたわたしに強烈な一撃を見舞ったすごい作品。差別ってこうやって生まれるのねと自分のことながら冷静に分析してしまいました。
13. アイアンマン2
前作とはうってかわって緊張感のあるシーンがずいぶんと減ってしまった印象を受けましたが、それでも十分におもしろかったし何よりも大好きなロバート・ダウニーJrの姿を満喫出来ただけで満足しました。
この展開であれば、釣りバカ日誌みたいに毎年恒例のお祭り映画的な存在になれるんじゃないかという気がしてきました。
14. 2001 年宇宙の旅
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強烈なインパクトの映像・音声に惹きつけられたし、さらに行方不明になりがちだった後半のストーリーもよくわからない部分もありましたがそれでも終始惹かれっぱなしの作品でした。映画館で観られたことには本当に感謝です!!
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あえて上位の作品を上げるとすれば「ラブリー・ボーン」と「(500)日のサマー」あたりになるのですが、去年、一昨年ほど明確に一番良かった作品というのはありませんでした。ここに挙げたのはどれもすばらしい作品ばかりですし、観た作品の数自体は増えているのですが、だからといっていい作品に出会えるのかというとそうでもないのは難しいところです。
下半期は月20本ペースと遠出してでも観たい作品を見ることを目標にします。