「山形スクリーム」見たよ


都立高校に通う高校2年生の岡垣内美香代(成海璃子)。彼女はとりわけ興味はないが、校則のため「歴史研究会」に所属していた。今年の夏、顧問の勝海子先生(マイコ)の発案で、美香代たちは強制的に研修合宿に行くことに。母親が死んでまだ1年しか経っていないのにも関わらず、新しい母親を連れて来た父親…。合宿に行くのは面倒だけど、家にいるのはもっと憂鬱であった。そんなわけで、研究会メンバーと顧問の勝先生は、山形県の御釈ヶ部(おしゃかべ)村までバスで向かうことになった。だがそこには、いわれのあるホコラ(?)があるとか。唯一、先生のテンションが妙に高いことが気になるが、気晴らしにと軽い気持ちで参加した合宿。だがそこで、想像を絶する恐怖が彼女たちを襲う――。落武者伝説の残る山形を舞台にした奇想天外なホラー・コメディムービー。竹中直人が4年ぶりに挑む監督作品。

『山形スクリーム』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
そもそも予告を観ていなかったのでどういう作品なのか詳しいことは知らなかったのですが、ポスターをみて覚悟は出来ていたのでおおよそ想定の範囲内として処理できました。話そのものはさほどおもしろくもありませんでしたが、でも時折クスッと笑ってしまうシーンも少なからずあったので全体としては楽しめました。
ホラーコメディというにはいささか怖さも笑いも足りな過ぎる気もしますし、もっと言えばB級というにはお金も時間もかけ過ぎなんじゃないかと思いますが、女子高生役の4人がかわいかったのでそれだけで十分満足です。特にチェーンソーをもった波瑠が落ち武者と一騎打ちするシーンは「何気にグッと来るシーン」==「セクシーシーン」が満載でして、ここが観れただけでもお金を払う価値は十分にあるように感じました。


この作品の冒頭で、少しふっくらした成海を観たときに最近見た誰かに似ているような気がして非常に気になりました。
その後も何だかもやもやしていたのですが、着物姿を観たときに思い出すことが出来ました。
5月に山形に行ったときに鑑賞した「羅生門」に出ていた京マチ子にそっくりなんですよね。顔がちょっとしもぶくれっぽいところや目の感じなんかがすごく似ているように感じられました。パッと見た感じはさほど目を惹かないのですが、何だか見ていて落ち着く顔のつくりだと思います。


ただ、この作品に出ていた他の女子高生たちは軒並みスタイルがよ過ぎるために、どうしても成海はその引き立て役にしか見えてなかったのはとても気の毒でなりませんでした。作品そのものの怖さよりも、こういう他意がないようでいてとても残酷なことをさらりとやってしまっていることのほうがよほど恐ろしい気がします。そういう意味ではたしかにホラー・(ブラック)コメディですね。


いわゆるおもしろい作品ではないし周りの誰にも勧めないけれど、わたしは嫌いになれない作品でした。


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