スピードレーサー


カー・レーサーになるために生まれてきたスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)。怖いもの知らずの彼にとって唯一のライバルは、レース中に命を落とした伝説のレーサー、崇拝してやまない兄のレックスである。兄の遺志を継ぐため、スピードはローヤルトン工業からの高額なオファーも断り、父(ジョン・グッドマン)が率いるレーシング・ビジネスを選んだ。だが、その結果スピードは、陰で不正を行うローヤルトンから脅される羽目に…。彼が愛する家族とカー・レーシングを救う手段はただ一つ、レースでローヤルトンを打ち負かすこと! 恋人・トリクシー(クリスティーナ・リッチ)の支えもあり、スピードは正体不明のレーサーX(マシュー・フォックス)と手を組み、兄の命を奪った難関のクロスカントリー・レース「クルーシブル」に挑む――。驚異的なスピードをもつ “マッハ5”に乗り、レース場の内外で栄光を夢見る若きカーレーサー、スピードの物語。『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が、その巧みな映像技術で吉田竜夫原作のアニメ「マッハ GoGoGo」を実写映画化。

『スピード・レーサー』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
近未来的な世界を舞台に繰り広げられる超絶スピードのカーレースをテーマにした作品。あまりに新し過ぎる映像においてけぼりにされたように感じてしまうほど、観たことのない映像が次から次へと生まれてくるのはとても衝撃的でした。率直に言えば、配色が全体的に強過ぎてみているだけでクラクラするし、アメコミっぽいノリが私はあまり好きではないのですが、レースシーンの映像の面白さはやはり圧倒的でしたし、あのスピード感や近未来感はF-ZEROをほうふつとさせてくれて非常に心惹かれました。車の動きがダンスをしているようでとても面白かったです。


上でも書いたとおり、私はこの作品を心からは楽しめませんでした。色合いがグロすぎるし、テンポもイマイチ。
でも観終わって感じたのは、「楽しかったな」という気分なのです。つまらないと言えばそうだし、苦手な作品であることは間違いないのですがそれでも観て良かったと心底思いました。
それはこの作品がこの作品でしか観られない映像を存分に見せてくれたことがもっとも大きかったと思います。非常に独創性あふれる作品でした。面白いと評価された作品をうまくアレンジした二番煎じを見るよりも、今まで見たことも無いようなものを見れた方が幸せな気分になれるんだなということに気付かせてくれた作品でした。


ただ、何度も書きますが作品自体はそれほど面白くなかったです。でもすごくよかったです。


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