「ラッシュ/プライドと友情」見たよ


ジェームズ・ハントニキ・ラウダ、キャラクターも正反対、全くタイプの違う走りをするF1レーサー。2人は常に比べられ、何かと衝突をしてきた。そんな2人がトップを争った1976年。ラウダはニュルブルクのレースで激しいクラッシュに見舞われ、 絶望的な怪我を負う。再起不能と思われていたラウダは、わずか6週間後、衝撃的な姿で再びサーキットに上がる。 シリーズ最終決戦の舞台は、日本の富士スピードウェイだった…。

『ラッシュ/プライドと友情』作品情報 | cinemacafe.net


MOVIX宇都宮で観てきました


「世界で一番速いドライバーになりたい」という目的以外、価値観も生き方もまったく異なる二人のレーサーを描いた作品でしたがこれがもう超おもしろかったです。自らが信じて選び取ってきた選択が最善だった、言い換えれば「自ら歩んできた道が正しかったんだ」という願いを確信に変えることができるのは成功体験だけです。目標を同じに定める人たちとの競争に勝ち、1番になることだけが自らの選択の正しさを証明できます。

逆に言えば、自身とは何一つ重なる部分のないライバルに負けてしまうことは自分がいままで積み重ねてきたすべてを否定されることであり、それは筆舌に尽くしがたいくらい悔しいことでもあります。てっぺんを目指している以上誰にも負けたくないし、まして自分とは相いれないやり方でのし上がってきた相手にはぜったいに負けられません。

本作におけるジェームズ・ハントニキ・ラウダはまさにそんな「ぜったいに負けたくないライバル同士」の戦いであり、お互いに絶対に引けない状況に置かれていて死にもの狂いでぶつかり合う姿にはとても胸が熱くなります。そして何度も何度も全身全霊でぶつかり合うことで相手への敬意も生まれ、負けたくないという想いは残りつつもいつしか相手への敬意が芽生えていく様子には目頭が熱くなってしまいます。


勝負事である以上、勝つ人がいれば負ける人がいるわけで勝者と敗者が生まれることは避けられません。

勝ったらうれしいし負けたら悲しい。

それはとても当たり前のことだしやる以上は勝つ方がいいに決まっているのですが、目先の勝った負けたということよりも無心で全力を尽くして戦う姿、貪欲に勝ちを狙いにいく姿勢の方が見ている人たちを興奮させてくれます。ライバルには負けたくないと必死にもがく姿、全力を尽くす姿はほんとうにいいモノだなと思うし、この作品を観ているうちに自分もなにか全力をぶつけられるものを見つけたいとつよく思うようになりました。


公式サイトはこちら