「オンリー・ゴッド」見たよ


アメリカを追われたジュリアン(ライアン・ゴズリング)は、いまはタイのバンコクでボクシング・クラブを経営しているが、実は裏で麻薬の密売に関わっていた。そんなある日、兄のビリーが、若き売春婦を殺した罪で惨殺される。巨大な犯罪組織を取り仕切る母のクリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)は、溺愛する息子・ビリーの死を聞きアメリカから駆け付けると、怒りのあまりジュリアンに復讐を命じるのだった。復讐を果たそうとするジュリアンたちの前に、元警官でいまは裏社会を取り仕切っている謎の男チャン(ヴィタヤ・パンスリンガム)が立ちはだかる――。

『オンリー・ゴッド』作品情報 | cinemacafe.net


MOVIX宇都宮で観てきましたが、思わず目を覆いたくなるようなシーン続出でしたが最後まで目の離せない不思議な魅力を感じる作品でした。この手の作品は苦手な人が少なくなさそうなのでうかつにおすすめすることは出来ませんが、非常にユニークな作品なので映画が好きでいろいろと見ているという人にだけでもリコメンドしたいです。


本作は約2年前に公開されてたいへん気に入った「ドライブ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督とライアン・ゴズリングが再度タッグを組んで撮った作品ということでかなり期待していましたが、「ドライブ」で描かれていた暴力のエッセンスだけを抽出してギュッと濃縮したような内容でして、圧倒的な暴のもつ恐怖をわがことのように感じされる臨場感満載の作品でした。

観ているあいだ中ずっと画面からは不穏な空気がただよっていて、夜道を歩いて暗がりに目を向ける、ドアの先にある暗がりに手を伸ばすというただそれだけのことでも怖くてまともに見ていられません。なぜ怖いのかというと、ひとつひとつの所作が引き起こすであろう結果がとてもおそろしいものになるような気がしたからなのですが、それだけでなく、何やら常に誰かに見張られていて生殺与奪権を握られているような気がして終始緊張感が途絶えることはありませんでした。


あんなこわい神様がいたら嫌だなあ...。


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