「カイジ2 -人生奪回ゲーム-」見たよ


命懸けのゲームに勝利し、多額の借金を帳消しにした伊藤カイジ藤原竜也)。まさに人生逆転を果たしたと思いきや、1年もたたないうちに借金まみれの「負け組」に。人生の再逆転を目指すカイジが今回挑むのは、当たれば10億円以上を稼ぐことができるというモンスターパチンコ台、通称“沼”。そのパチンコ台を置く裏カジノの支配人でカイジの最大のライバル・一条聖也(伊勢谷友介)に、カイジはどう挑むのか…?大ヒット作、待望の第二弾! 人生を賭けた究極のゲームに再びカイジが挑む!

『カイジ2 〜人生奪回ゲーム〜』作品情報 | cinemacafe.net

(注意)
ネタバレ的なことを書いてますが、ネタバレしてもしなくても同じくらいつまらないので気にしないで!


TOHOシネマズ宇都宮にて。


最初に結論を書いてしまうと、前作とは似ても似つかないかなりおもしろみに欠ける作品でした。
始まって2秒くらいしたあたりで既に不穏な空気が漂っていましたが、その負の期待に全力でこたえてくれたとも言えますが何ともつらい2時間でした。ひさびさに途中で帰りたくなったよ...。


前作「カイジ」がおもしろかったのって、命をかけたギャンブルをギリギリのところで潜り抜けるそのスリルがたまらなくカタルシスを与えてくれたところにあると思うんですね。あと、ギャンブルに勝つのが運だけによるものではなく自らがさまざまな策を弄して手繰り寄せた必然性によるものであることもすごくよかったと思うんです。


だから、前作を観た人が続編であるこの作品に期待するのって「ギャンブルに興じるシーンの緊張感」を味わえたり「勝つために取る手段のおもしろさ」みたいなものだろうと思うのですが、それに対して本作が提示したのはまさかの友情物語でして正直そちらにシフトチェンジするとはまったく思っていなかったのでびっくりしてしまいました。
「仲間がいるから勝てるんだ」とか「信じれば夢は叶う」なんて話が観たかったらもっと別の作品観に行くよ...。この世のどん底に落ち込むギリギリ前のところで踏みとどまってる人間が、みっともなくても生きるために勝ちに食らいつくそういう姿がみたいんじゃん。建前だけ取り繕われたようないい話なんて興味ないよ。


ただキャストがすごくよかったし、みんなおどろくくらい熱の入った演技で変顔異常者然とした表情を見せていてそこは本当によかっただけに、脚本のだらしなさにはがっかりしました。


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