「シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語」見たよ


ふらりと田舎町に辿り着いた足取りの重い主人公の女性・ミアは、サーカスにを訪れた。ピエロに渡されたチラシに導かれショーが行われるテントへ向かった彼女は、やがて空中ブランコ乗りの青年がチラシに載っていた人物であることに気づき、彼を見つめていると目が合ってしまう。二人は互いに目を離さず、青年はブランコを握り損ね落下してしまう。慌てて助けようと駆け寄るミアだったが、青年は地面に飲み込まれるように姿を消してしまい…「O(オー)」、「KA(カー)」、「LOVE(ラブ)」を中心にした7つの世界を繋ぐ愛の物語。

『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


上戸彩が出ている予告がおもしろそうだった....わけではないのですが、シルク・ドゥ・ソレイユはおろか、サーカス自体みたことがなかったのでどういうものか観てみたくて行ってきました。3Dだし、そこそこ本物に近い臨場感を感じられるのかなと期待していたのですが感想としてはあまりおもしろいとは思えなかったです。

そんなに期待していたつもりもなかったのですが、「テレビで観るのとあんまり変わらないなあ...」というのが率直な感想でした。


もちろん、スクリーンのなかで繰り広げられる映像の中身そのものは文句なしにすばらしかったです。

わたしはいままで運動なんてまともにしてこなかったのですが、最近は走ることがとても楽しくてわりと真剣に走っています。
こうやって毎日体を動かすと否がおうにも自分の体の特徴だとか能力を意識することになるのですが、あらためてじぶんの体と向き合って感じたのは自分の身体能力の低さでした。手足が長いわけではないし、体は硬いし、挙句それらを動かすこともあまり上手ではありません。年齢的なものもあるとは思うのですが、あまりのポテンシャルの低さに絶望することも少なくないんですよね....。


そんなわたしから見たら、この作品に出てくる誰もが自分の体を自在に操っていることがすごくうらやましく感じたのです。
全身の細部に至るまでのひとつひとつをきめ細かく制御でき、さらにそこで行われる制御のすべてがものすごい高いレベルなんですよね。いやもううらやましいと書いたものの、正直想像もつかないくらいの身体能力をもつ人たちの動きをみられてそこは本当に感動しちゃいました。


でもね。これをわざわざ映画館で観なくてもいいかなとも思っちゃったんですよ。


こういった映像をあえて映画館で上映すると言われると私の中には、(1)実物のシルク・ドゥ・ソレイユを観る以上の体験ができる、もしくは(2)実物は見られない人も実物並みに臨場感のある映像を観ることができる、という2段階の期待が生まれます。(1)だったら文句なしにうれしいのでこれだったら何もいうことはありません。そして映画館で観る以上はせめて(2)は超えて欲しいと思うのですが、正直この作品はそこまでの作品じゃなかったんですよね。IMAXだったらまた違うのかもしれませんが。


そんなわけで、映像自体のよさは感じつつも、でもあえて映画館で観るという動機づけができない作品でした。


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