「式の前日」読んだよ

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

“ふたりきり”の情景を紡いだ感動短編6篇

双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女…。“ふたりきり”という情景を温かく、鮮やかに切り取った珠玉の短編よみきり集。新進気鋭の著者・穂積のデビューコミックスにて最高傑作。

小学館:コミック 『式の前日』

(注意)
作品の内容に触れている部分があるので未読の方はご注意ください。



ずいぶん前に「新人なのにすごい構成力!」ということで話題になっていたのですが、以来ずっと探していたのにどこも売り切れで最近やっと手に入れることが出来ました。ネットで話題になるとあっという間になくなっちゃいますよね...。


さて。
実際に読んでみての感想ですが、たしかに6作の短編いずれもすごくユニークでおもしろかったです。

とくに結婚式前の一日を描いているという表題作はとても好きです。
読みながら話の流れにやや違和感をおぼえていたのですが、ラストの展開でその違和感のもとがわかってすべてが氷解した時の気持ちよさっていったらもうね!っていう感じでした。しかも短編の最後がこの表題作とリンクしていて、それがまたよかったんですよね。ずっとにやにやしながら読んじゃいました。


外でこんな顔してたら2秒で逮捕!っていうくらいにやにやしてしまいました。


よく考えてみれば、結婚式の前日って自分のとこの家族と過ごすのが一般的だし、そう考えると絵を見て勝手に状況を誤解しちゃってただけなんですよね。結婚式前夜、実家に戻って家族と過ごすというのは「のび太結婚前夜」でもそうだったし、わたし自身もそうでした。
だから気付いてもよさそうなのに、年齢が近いというだけであの二人が夫婦だと思い込んでしまったのはやはり設定や二人の関係の見せ方がうまかったんだろうなと思うわけで。

ほんとユニークでおもしろかったです。

ちなみに、この本を手に入れるために宇都宮市内の本屋さんの少女マンガコーナーをかなり徘徊したのですが、そのおかげで少女マンガにすごく興味がでてきました。あれも読んでみたい、これも読んでみたいといくつかメモしてきたので、今度長女に買ってあげるふりをして自分でも買って読んでみようと思います。