ブラックサイト


米・オレゴン州ポートランド。若い相棒・グリフィン(コリン・ハンクス)と共に、インターネット上の犯罪を取り締まっているFBI特別捜査官・ジェニファー(ダイアン・レイン)。ある日、夜勤のシフトに入っていたジェニファーの元へ、「killwithme.com」という名の不審なサイトの情報が舞い込んできた。それは、ネズミ捕りの上で衰弱していく猫の映像のライブ中継から始まり、アクセス増加によって映像に映っている人物の死が調節されるなど、世にも恐ろしいサイトだった…。だが、うわさを聞きつけた人々によってアクセスは飛躍的に増加していく。そして、新たなターゲットに選ばれたのは、ジェニファーの相棒・グリフィンだった――。

『ブラックサイト』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
突如ネットに公開された殺人中継サイト。リアルタイムで進む殺人を阻止する術もなく、画面に映される中継を眺めるしか出来ない歯がゆさや、次々と人がさらわれ公開されながら殺されていく恐怖。そしてその様子を見たがっているサイト利用者への苛立ち。そんな負の感情がごちゃごちゃに交じり合って非常に不愉快*1な気分になりました。こんなに不安やら恐怖心を煽られた作品は初めてです。すごかった...。


なぜこの作品はここまで恐怖心をあおることができるのか?について考えてみたのですが、大きく3つの理由が見つかりました。

    1. 大勢の目の前で殺人が行われているのに何も出来ない事への無力感
    2. 無差別に行われているようにしか見えず次の展開が全く見えない怖さ
    3. 殺す際の描写があまりに残酷で正視出来ないことへの不快感
1.大勢の目の前で殺人が行われているのに何も出来ない事への無力感
観ているのは自分だけではないし、犯人を捜すための専門家だっているのにその大勢が何も出来ずに見ているだけという異常な状態がしばらく続きます。これだけ多くの人間が見ているのに誰も何もしないし何も出来ないというのはとても気持ちが落ち込みます*2
2.無差別に行われているようにしか見えず次の展開が全く見えない怖さ
殺される人間があまりに無差別なために、一体どういった人間がどういった動機でこの公開殺人を行っているのかが後半までまったく分かりませんでした。例えるなら、暗闇に手足を縛られて置いておかれているような恐怖心を感じました。映画を観ていてそのシーンに自分が居たとしたらというのはあまり考えない方なのですが、この作品はそう考えずにはいられないほどの恐怖感を感じました。
3.殺す際の描写があまりに残酷で正視出来ないことへの不快感
これは映像そのものの問題なのですが、ここまで直接的な映像を映画では観た事がありませんでした*3


とにかくこればかりは作品を観ないと伝わらないすごさだと思います。グロい映像が苦手じゃない人はぜひ観て欲しい作品です。
私はもう無理なので二度目は勘弁してください。

公式サイトはこちら

*1:個人的にはかなりの褒め言葉のつもりです

*2:ここの部分は実はもっと考えている事があったのですがうまくまとまらないので後日書きます

*3:ネットの動画で誤ってみてしまったことはあります...