ぼくたちと駐在さんの700日戦争


1979年、とある田舎町。イタズラを仕掛けることに命を懸ける“ママチャリ”(市原隼人)率いる7人は、気ままな高校生活を送っていた。ところが、ひとりの駐在さん(佐々木蔵之介)の出現により、彼らの存在が脅かされることに!? イタズラをやられたらやり返すという、日本一大人げないこの男。かくして、ママチャリら7人と駐在さんの700日間にも及ぶ、熱きイタズラ大戦争が勃発した! 大人気ブログ小説を原作にした、新感覚青春ムービー。

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
栃木県を舞台に、高校生と駐在さんが繰り広げるイタズラ合戦を描いた作品。イタズラをする高校生の無鉄砲さも見ていてすがすがしいし、それに対抗する大人気ない駐在さんのえげつない仕返しも楽しくてもう笑いっぱなしの2時間でした。こんなに笑える作品はなかなかお目にかかれませんので、観ていない人は今すぐ観に行くべきだと断言できます。かなりお奨めです。


好きなシーンをひとつ上げようと思ったのですが、どのシーンも、若いからしょうがないじゃ済まないようなバカなイタズラが出てきていてそのさじ加減のよさというか勢いのよさに参ってしまいました。もうどのシーンが一番よかったか、なんて絶対に無理です。
「とにかくムカつく駐在にイタズラしてやろうぜ!!」っていう、ただそれだけが目的であり、その後どうなるのかなんてまったく考えていない戦略性のないところ(一応イタズラの内容にはそれなりに頭を使っているのですが)も、非常に爽快感を演出してくれてよかったです。緻密に組み立てられた何かがうまく動いた時の達成感じゃなくて、次々と繰り広げられるイタズラの応酬が駆け抜けるような疾走感をとても感じました。まさにジェットコースタームービーなんですよね。


そだそだ。
好きとかじゃないのですが、すごく印象に残っているシーンであればひとつだけ挙げることが出来ます。
ママチャリたちが花火の件で捕まって病院内の友達の病室へ連れて行かれるシーンがあるのですが、このシーンの映像の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
夏の夜に、真っ暗な野外からこうこうと灯りのともった場所へ移動したときに感じるようなまばゆい感じ。その感覚がこれほどうまく映像化されている作品は見たことがなかったし、このシーンを見た瞬間、友達と夜中まで遊びまわって夜中に家に帰った時に感じた楽しかった気分と罪悪感を含んだ感情が生々しい湧き上がってくるのを感じました。
このシーンは本当にすごいと思います。


そういえば先日観た「うた魂♪」もこの作品同様に4/5公開だったのですが、この日公開の作品はクローバーフィールドも含めてどれもすばらしい作品ばかりです。毎週こんなに面白い作品ばかり公開されればいいのになあ、などと考えてしまいました。

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