「エルム街の悪夢」見たよ


とある郊外の町。そこに、ある共通点で結ばれたティーン数名がいる。彼らはみな、夢に現れては彼らを執拗に追いかけまわす醜悪な殺人鬼、フレディ・クルーガーの影に脅えているのだ。眠りさえしなければ、彼らは互いを守ることができる。だが、もし眠ってしまえば、もうどうすることもできないのだ――。 1984年にウェス・クレイブン監督が創り出した傑作ホラーが25余年を経て、現代に蘇る。

『エルム街の悪夢 (2010)』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
昔、映画に疎かったわたしでもタイトルくらいは聞いたことがあったくらいに超有名な作品のリメイク版。このリメイクについてはあまり評判は芳しくなかったのですが、元になった作品には興味があったものの再上映の場に立ち会えることはありませんので、とりあえずリメイク版を観に行ってきました。


眠るとその中にあらわれては追いかけてきては爪で引き裂こうとする恐怖の殺人鬼はたしかに怖いですし、実際に夢の中で殺されると現実でも死んでしまうという設定は緊張感をより高める役割を見事に担っていました。さらに夢を見たくないと言っても人間は眠らずにいることはできませんから、この「眠ることができない」というのはなかなかストレスフルな緊張感を演出してくれていたのです。
そんなわけで冒頭から中盤にかけては結構楽しく鑑賞していたのですが、ある時点からこの殺人鬼・フレディがどうも怖くないというか、「これって単にしつこいだけの変態の話じゃ....」と思い始めてからはもう全然怖くないし緊張感もないしでグダグダになってしまいました。
さらに「そもそもフレディの顔全然怖くなくね?」という決定的なことに気づいてしまったわたしは最後の方は半笑いになりながらの鑑賞でした。ラストのB級ホラーのお決まり展開では大爆笑してすっきりしたのですが、ただまあこれホラーとしてはどうなんでしょうねというのが率直な感想。
大してホラー好きでもないわたしがこんなことをいうのもなんですが、どんなホラー映画でも序盤が怖いのは「未知の存在への恐怖」があるから当然成り立つわけでして、本当に大事なのはその正体がわかったあとでも止まらない恐怖を保つことじゃないかと思うんですよね。それが決定的にこの作品にはないし、観ている途中で「ホント単なる変態の妄想活劇みたいなことになってきたなー」と冷静に考えるくらいの余裕がある時点でホラーとしては微妙だと思うのです。
元の作品はもっと面白いのかなー。いまいちなリメイクを観たせいで余計に元の作品が気になってきました。


ただ、ナンシー役のルーニー・マーラはすごくかわいかったのでなんとなく見て損をした気分になりませんでした。


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