リアル鬼ごっこ


高校生の佐藤翼(石田卓也)は、酒におぼれる父親の輝彦(吹越満)とふたり暮し。母親は妹の愛を生んだあとに亡くなり、愛(谷村美月)は、言葉も話せず感情を表すこともできず、生まれてからずっと入院したままだ。
 ある日、病院に愛を見舞った帰りの翼は、佐藤洋大東俊介)が率いる不良グループと出会う。幼馴染みの翼と洋だが、いつしか洋はヤクザの手下のようなことをはじめ、いまやふたりは犬猿の仲。つけ狙う洋のグループを天才的な逃げ足で翻弄してきた翼だが、今日は周りを囲まれて絶体絶命のピンチ!

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?morephoto=ON&oid=7729

MOVIX宇都宮にて。
原作があまりにアレだった(Wikipedia参照)ことで有名な「リアル鬼ごっこ」の映画版ということで覚悟して見に行ったのですが、意外に目の離せない展開盛りだくさんの面白い作品でした。原作に忠実ではなかったのが勝因です。


この作品を見て感じたのは、ストーリーを構成するアイディアの秀逸さ。鬼ごっこなんて中学校になったら全然やらなくなったけど、よく考えたらあんなに簡単に出来て興奮出来る遊びってなかなかないんじゃないかと思うのです。一方的に追いかける鬼とその鬼に追いかけられるだけの弱い群集。


追いかけられたら逃げないといけないという本能に訴えかける分かりやすさと、追いかけられるのが日本一多い姓である佐藤さんという意味不明さの組み合わせ。そんなよく分からないこの作品に釘付け状態になってしまいました。
原作同様、矛盾している点もいくつかありますが、そんなのは見なかったことに出来るくらい楽しい作品でした。


それにしても。
今日観に行って何が一番驚いたかって人の多さに驚きました。席の8割くらいは埋まっていたんじゃないか思うくらいたくさんの人が入っていましたし、何より若い人が多い多い。出演者にそれほど人気のある人がいたとは思えないので、原作が好きな層が集まったみたいです。こういう人たちがこの本を読んでるのか...。


そうそう。
全く話が変わるのですが、今日のテアトル新宿での舞台挨拶は直前までチケットが余っていたようなのでを見に行きたかったのですが、残念ながら仕事が入っていけませんでした。「かぞくのひけつ」の時も「魍魎の匣」の時も行けなかったし、最近はタイミングが悪いこと続きです。。。


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