IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ

「IT産業へのイメージ」との質問に対して学生の1人は「IT産業は自分たちの生活に欠かせないもの、生活を支えてくれる基盤である」と優等生な回答。しかし、別の学生からは「トヨタ自動車ソニーのようなユーザー企業と違い、IT(の導入)しか行っていないNTTデータのような会社が一番謎」といった疑問が出た。イメージを聞かれても、そのイメージ自体が何もないという皮肉な答えだ。別の学生からは「(情報を発信するテクノロジなのに)IT業界が何をしているのか分からないのは問題」といった、そもそも論も聞かれた。

IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ − @IT

私が就職活動をして驚いたのは世の中には会社がたくさんあるのだということと、名の知れたところなんてのは極々一部なのだということでした。そして就職してみると、さらに知らない会社が多くあることに驚いたのです。
就職をするときにはある程度業界を絞って調べていたのでその業種に合致する会社しか目に入ってこなかったのですが、実際に入って仕事を始めるとそれだけではないもっと多くの企業と付き合うわけですから当然です。


この経験から私が感じたのは、企業イメージではなくて業界イメージがすごく大事だということです。だってどの企業で働きたいのかということを選ぶ以前に、どういう仕事がしたいっていう選択があるわけじゃないですか。その選択にさえ載らなかった業界の企業が就職先として選ばれることは無いのではないかと思うのです。
業界全体としてのイメージが良くなければ、各企業のイメージをいくらかよくしたところでその影響はたかが知れています。業界イメージが土台にあってその上に各企業のイメージが乗っかっているのです。まずは土台がきっちりしている事。それが企業として選ばれるための前提になるのではないかなと思います。


とは言え、イメージをぐっと上げたとして次にどうしたいのかが分からないというのが私の本音でした。多くの学生から魅力的だという印象をもたれたとしていったい何が良いのか?
希望者が増えればそれだけ優秀な人間も増えるでしょうが、元々システム開発やプログラミングに興味がある人間であれば業界の人気やイメージにそれほど左右されないのでは無いかと思うのです。
と考えると今不足しているのはそういった技術者ではなく、人を動かすのが得意な人間。すなわちどの業界にいても頭角を現せるような汎用的な能力に長けた人間ということになります。つまりプログラムとかシステムの構築については知らなくてもいいから、それを知っている人間を動かせる人が欲しいと。つまり作るのは誰でも出来るからそれをまとめる人間が欲しいんだよね、ってそういう事を暗に言いたいんです、このおじいちゃん達は。


私は一プログラマとして、こういうことを業界のトップといわれる人たちが公言すること自体がとても恥ずかしくて情けないと思いますし、それと同時にそのような扱いに甘んじるような仕事しか出来ていない自分に腹が立って腹が立ってしょうがありません。


もう業界イメージとかどうでもいいし、この爺さんたちを老害だとかぼけてるとか非難するつもりもありません。ただ、開発者の地位向上(結局は自分の地位向上なのですが)のために何か出来ないかなと思っています。