ひさしぶりの一人映画

昨日の夜はひさしぶりに映画を観に行ったのですが、23時20分までのレイトショーだったのでめっちゃ寝不足でした。
めっちゃ寝不足で走る気持ちもあまりなかったのですがとりあえず日課なので今日のお昼も走りに出かけました。

湿度が高くてじめじめした感じの嫌な天気でした。日差しがないだけまだマシなのかな...。

午後も仕事がなかなか片付かなかったのですが、なんとか力業でめどを付けたら早めに切り上げて夕方に走りに行ってきました。

夕方だからなのかそれとも単純に今日が涼しいだけなのか分かりませんがだいぶ走りやすい気温でした。明日から暑くなるらしくて憂鬱です。

早く秋になってほしいです。


さて。最初に書いたとおり昨日の夜はひさしぶりに映画を観に行ってきました。観たのは「メタモルフォーゼの縁側」です。

先週の土曜日に「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」という番組を見ていたら、番組の最後に芦田 愛菜ちゃんが宣伝でこの映画のことを話していてとても興味を持ちました。宮本信子さん演じる老婦人が、表紙がきれいだと手に取った漫画本が実はBLで読んでみたらそれにハマってしまうという出だしからとても惹きつける内容です。さらに本屋のアルバイトをしていた女子高生(芦田 愛菜ちゃん)も同じ作品が好きだということで二人はどんどん仲良くなっていくのですが最初から最後まで見ているだけで幸せな気持ちになれる作品でした。

自分はその人の人生が変わる瞬間が描かれた作品がとても好きなんですが、映画で描かれる人生が変わる瞬間ってだいたいは若い人が変わる瞬間であることがほとんどです。少なくとも自分が好きな作品(バーレスクとか虹の女神とか)は全部そうです。冷静に考えればそれも当たり前と思えるというか、年齢を重ねれば重ねるほどいろいろなことを見聞きしてるし経験もしているので人生が変わるほどのものと出会うのはなかなか難しいというのはとても自然なことのように思えます。でもこの作品を観終えたいまは、ほんとうにそうなのか?と自分に聞き直したくなる気持ちをおさえられなくなっています。

たしかに歳を重ねれば重ねるほどいろいろなことを見聞きするし経験もしますが、そうやって得た知見から「自分には合わなそうなもの」には最初から手を出さないようにしてしまいがちでもあると思います。自分も映画鑑賞を趣味にする前は「2時間も暗いところに座ってるのは無理」と思って映画館は避けてたし、ランニングをする前は「走ったら疲れるし寒いのも暑いのも無理」と走らない理由を正当化していました。でも実際にやってみたらとてもおもしろくハマってしまったわけで、従前の自分の判断だけを信じていたらこんなに自分が好きになれるものを見過ごしていたのです。そう考えると歳を重ねていろんなことを知ったからもう人生が変わるような出会いがない、というのは間違いで自らの偏見で出会う機会を失っているだけなんじゃないかと思うのです。

たしかに何か新しいものにハマるときって心の防御力が下がっているというか、他のことでいっぱいいっぱいで警戒心がないときが多い気がするし、この作品の冒頭で描かれていたBLとの出会いもまさにそんな瞬間だったなと思うのです。また映画鑑賞を趣味として再開しようかなと思うくらい良い作品でした。