「ザ・マスター」見たよ


第二次世界大戦末期。海軍での海外赴任から戻った帰還兵のフレディ・クエルは、デパートでのカメラマンとして一般生活に戻ったが、戦地でハマったアルコール依存を断ち切れず、職場で問題を起こしてしまう。その後も普通の生活に適応できず、放浪生活をしていた彼は、あてのない旅に出た。密航した船で「ザ・コーズ」という教団に遭遇し、その船の主であり、指導者であるランカスター・ドッドに迎えられる。そこからフレディの人生は180度変わる。ドッドはあるメソッドで悩める人々の心を解放し、カリスマ的な人気を得ていた指導者だった。フレディは次第にその右腕として地位を得ていくが、その陰にはドッドの妻が潜んでいて…。

『ザ・マスター』作品情報 | cinemacafe.net


フォーラム那須塩原で観てきました。

本作の監督、ポール・トーマス・アンダーソン監督は映画好きな人のあいだでは知らない人のいないくらい人気のある監督さんでして、映画監督に大して詳しくないわたしも名前だけはちゃんとおぼえているくらいに有名です。ただ名前は聞いてて知っていたものの、実はPTA作品をひとつも観たことがなかったので、好きだとも嫌いだとも言えなくてそれがとてももどかしいと感じていました。


そんなわけで一度は劇場でPTA作品を観たい!と思っていたのですが、このたび念願かなって「ザ・マスター」を映画館で観てきました。
フォーラムありがとう!


さて。

本作は帰還兵が偶然出会った教団の指導者(マスター)に惹かれて行動をともにするというお話でしたが、前半部分はたいへんおもしろかったのですが話がすすむにつれて物語がどんどんと理解できなくなっていき、最後の方はまったくよくわからなくなってしまいました。なんていうかすべてがまったく分からないわけではないのですが、個々のシーン、個々の展開がすべて線としてつながらずにそれぞれが点として配置されていくだけのように感じられて混乱してしまったのです。

正直わたしにはむずかしかったというか、理解がおよばない作品であることははっきりと感じました。


そんなわけでストーリーについては何とも言えないのですが、映像についてはつよく印象に残る作品でして絵作りがとてもうまい人だなと感じました。作風はまったく似ていませんが、ウェス・アンダーソン監督と同じで画面の細部にいたるまですべてにきっちりとこだわっているようなそんな印象を受けました。



ちなみにポール・トーマス・アンダーソン監督のことを略してPTAと呼ぶ人がいますが、そう呼ぶとちょっとツウっぽくてかっこいいなと昔から思っていました。でも自分がいうと知ったかぶりしているのがバレバレな感じがして恥ずかしいので、いまだにPTAと呼んだことはありません。

いつかは...。


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