さいきん読んだ本のメモ

今日も走るつもりでしたが、昨日走った疲れが結構ひどかったので今日は走らずに静養することにしました。
というわけで帰宅後はのんびり過ごすことにしました。先週はフルマラソン直後にも関わらずわりと走ってしまったので今度こそちょうどいい骨休みになりそうです。


さて。最近読んだ本についてかんたんにメモ。



映画化もされた「ツナグ」の続編です。前作で祖母から使者の役割を引き継いだ歩美の7年後を描いた作品でしたがとてもよかったです。


前作は自分の死生観を大きく変えた作品でしたが、今作は生きることについての視野を幅を広げてくれる作品でした。いつからか「どうせなにをしたっていつか死んじゃうんだから」という諦念のようなものがわたしの中には常に巣くっているのですが、逃れられないものだからこそ死ぬまでにどう生きるのかということともっと向き合わないともったいないなと感じました。

〇〇しなければならないとか、そんな観念にとらわれて生きていられるほど人生は長くないし、終わるときは前触れもなくあっという間に終わってしまうものだと思うと果たしてこんなふうに生きていていいのかと焦る気持ちもわいてきます。



いもうと

いもうと


前作「ふたり」は何度かドラマ化されたほど人気のある作品ですが、その作品の続編が30年ぶりに出たということで楽しみにしていました。前作を読み直したときにも感じたのですが、作品内で描かれているすべての出来事があまりにあっさりとしすぎてて物語全体としての印象がとても弱く感じました。

個々のエピソードを点とすると、その点がつながらなかったり、つながったとしてもその線分で面が形成されることはなかったりと物語に奥行きだとか厚みというものがあまり感じられなくてほんとうにさらっと読み終えてしまったなという印象でした。


だからこそ読みやすいんだという一面もあるのでそれ自体が悪いことでは無いと思うけれど、すごく楽しみにしていたのでちょっと拍子抜けしちゃったなという感じでした。個々のエピソードやその埋め込む場所はいいんだけど、全体としてはすごく薄味な印象でした。