最近読んだ本の感想(2015/04/16〜5/31)


2015年4月16日から5月31日に読んだ本は5冊でした。

16. 虚像の道化師

虚像の道化師 (文春文庫)

虚像の道化師 (文春文庫)

ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。

http://www.amazon.co.jp/dp/4167903113

ガリレオシリーズ第7弾ということで、さすがに目新しさは無くなってきたものの変わらぬ安定感を武器にこれからも長く続く作品となりそうです。

17. うつくしい人

うつくしい人 (幻冬舎文庫)

うつくしい人 (幻冬舎文庫)

他人の苛立ちに怯え、細心の注意を払いながら重ねていた日々を自らぶちこわしにした百合。会社を辞め、「ただの旅行」で訪れた島のリゾートホテルのバーにいたのは、冴えないがゆえに百合を安心させるバーテンダー坂崎と、暇を持て余す金髪のドイツ人、マティアスだった。美しい瀬戸内海の離島、そこしかないホテルで不思議に近づく三人の距離。地下には、宿泊客が置いていく様々な本が収められた図書室がある。本に挟まっていたという一枚の写真を探すため、ある夜、三人は図書室の本をかたっぱしから開き始める―。会社を逃げ出した女、丁寧な日本語を話す美しい外国人、冴えないバーテンダー。非日常な離島のリゾートホテルで出会った三人を動かす、圧倒的な日常の奇跡。

http://www.amazon.co.jp/dp/4344016343

自意識過剰でめんどくさい女性が主人公のお話でして読んでてもうイライラしっぱなしでしたが、彼女がホテルで出会った人たちと時間をともにしていく中で徐々に心の中にできたほころびをほどいていく様子が読んでてとてもおもしろかったです。

読み終えて「もしかしたら自分にも百合と同じような自意識過剰な部分があったので気にくわなかったのかも知れないな」と思いました。

18. ランナー

ランナー (幻冬舎文庫)

ランナー (幻冬舎文庫)

長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李は、家庭の事情から陸上部を退部しようとする。だがそれは、一度レースで負けただけで、走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳にすぎなかった。逃げたままでは前に進めない。碧李は再びスタートラインを目指そうとする―。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作。

Amazon CAPTCHA


最近、貧血がひどくなったことで走ることが怖くなってしまったのですがその気持ちを整理するために本書を再読しました。
走ることが好きならば、怖くてもまずは一歩を踏み出さないといけないんだなと。なんて、そんなことは分かってはいるんですがなかなかむずかしいんですけどね。

19. バイバイ、ブラックバード

星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。

http://www.amazon.co.jp/dp/4575515655

読み始めて早々に「あー、これは読んじゃいけないタイプの本だ」という予感がしたのですがその予想は見事に的中(泣)
作品としては非常におもしろいし伊坂さんらしいユニークな筆致でしたが、もやもやとした気持ちは読み終えて5日経ったいまも消えていません。気になる...。

20. 世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられている仕事の基本

ジャック・ウェルチ氏が育て上げた世界初の企業内ビジネス・スクール「クロトンビル」を知っていますか?世界最強企業で幹部候補を相手に「仕事の基本」「リーダーシップ」の研修を行うことには、大変なプレッシャーがかかります。ただ、教えることを通してわかった「成長し続ける人」の共通点についての学びは、それ以上に大きいものでした。本書でそのキーポイントを、皆さんと共有します。

http://www.amazon.co.jp/dp/4041019192

読んだ人の評判がとてもよかったので読んでみましたがたしかにおもしろかったです。

本書を読んだおかげで自分の仕事の仕方で反省した方が良い点が多く見つかったのですが、それを全部書いているとキリがないので「世の中にはすごい人がたくさんいてみんながんばってるんだな」なんていう毒にも薬にもならないとても眠たい感想を書き記しておきます(笑)