「ジャージー・ボーイズ」見たよ


ニュージャージーの貧しい町で生まれ育った4人の若者。この町から抜け出すには、軍隊に入るか、ギャングか、スターになるしかない。4人は最後の選択肢“スター”を選んだ。神から与えられた類まれな歌声と、曲を作る才能、そして完璧なハーモニーだけで、なんとかスターダムにのし上がるが、待っていたのは栄光の果ての挫折。しかし、それでも彼らは歌い続けた――。

『ジャージー・ボーイズ』作品情報 | cinemacafe.net


わたしは音楽にはまったく明るくなく、とくに60年代の音楽はまったく聴いたことがありません。
本作でスターダムを駆けあがり凋落する一部始終を描かれることになる「フォーシーズンズ」についてもまったく予備知識はなく、唯一むかし大好きだったカーペンターズのアルバム「ナウ・アンド・ゼン」の中で一瞬だけ名前が出てきてそれが耳に残っている程度でしたが、いざこの作品をとおして楽曲を聴いてみるといずれもどこかで耳にしたことのある曲ばかりでした。

そんな数々の名曲が作られていく過程や楽曲を作り上げた彼らがどのように人気を得てそして失って行ったのかという一連のプロセスが丁寧に描かれていて、登場人物個人個人だけではなくこの「フォーシーズンズ」というグループにもかなり愛着をもってしまうほどでした。上でも書いたとおり楽曲もすばらしかったですし、とりあえずベスト盤でもいいのでCDを買ってみようかと思っています。


それにしても、本作の監督であるクリント・イーストウッド監督は今年で御年84才だそうですが、この作品も先日観たばかりの「アメリカン・スナイパー」もそうですが、ものすごくセンスが若々しくて驚きます。センスが若いという表現が正しいのかちょっと自信がないのですが、作品の主題には年齢相応な頑固さみたいなものは感じることもあるのですが映像や音楽、そしてときおり見せるユニークな演出はとても80才を超えた人が撮っているとは思えない鮮烈なものを感じます。

日本でこのくらいの年齢の監督さんが誰かと言うとちょっとすぐには思いつかないのですが、80歳を超えてなおこのような古くささを感じさせないセンスを維持できる人がこの世の中にいることにただただ感動をしました。こんなかっこいい映画を撮れる80歳ってかっこよすぎる!



@MOVIX宇都宮で鑑賞



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