「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」見たよ



本沢海空、21歳。林檎しかない青森から、刺激的な生活を求めて大都会東京にやって来た。「もう田舎者とは呼ばせない!」と意気がっているものの、口を開けば出てくるのは青森弁。ある時テレビでKUMIという名のヨガ講師の垢抜けた佇まい、立ち振る舞いに一目惚れした海空は、KUMIのいるヨガ教室に通い始めるが…。

『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』作品情報 | cinemacafe.net

「知ってる?呼吸ひとつで、人生って変わるんだよ。」


そんな寝言、知ってるわけないだろ!!!!!


ハァハァ...。
すいません、取り乱してしまいました。死ぬほどつまらない作品のくせにドヤ顔で寝言をほざいてたのでつい殺気立ってしまいました。ほんとふざけんなよと怒り心頭でしたがでももう落ち着いたので大丈夫。ヨガをすればぜんぶ解決!シャンティ♪


本作「シャンティデイズ」を観ようと思ったのは大好きな門脇麦ちゃんが出ているからなのですが、ぶっちゃけ予告を見る限りではおもしろそうな作品とはまったく思えませんでした。内容をざっくり22文字にまとめると「田舎出身の女の子がヨガのおかげで人生ハッピー」でして、この時点でもうどうかと思うわけですが、でも麦ちゃんをスクリーンで観たい!という一心で観に行ってきました。


さて。本作を観ての感想としては無難過ぎるくらい無難な内容だったなという印象を受けました。
要はおもしろいことやグッとくることは何もないし、毒になることもほぼ何にもない内容だったなと。ほんとここまで具体性もなければ抑揚もない映画をよく作れたなと感心するくらい本当に何にもないお話でした。ただただ退屈なだけなので、つまらないと声高に主張したくなるほどのものもないあたりにこの作品の闇の深さを感じます。

この映画を観ていた2時間はまるでブラックホールに飲みこまれたかのように、最初からなかったことになりそうな勢いで記憶に残らない内容でした。孤独は無味無臭の毒薬だと言った人がいましたが、意識せずに摂取し続けてしまうという点においては無味無臭というのが一番性質が悪いもののような気がしました。

唯一この作品を観ていてむかついたのが麦ちゃん演じる海空に対する演出です。

「ヨガを始めたことで人生が好転する」という物語を紡ぐことが本作の目的ですので、そのスタートラインにはまず人生のどん底に落ちた人を作らなければなりません。そのどん底に落ちた人を「田舎から出てきた方言も抜けていない図々しい女の子が持ち金全部だまし取られる」ということで表現し、そこからの成功を「ヨガを始めたことで有名人と一緒に住むことができてアルバイトも見つかってとにかくハッピー」という状態で表現しているのです。

わたしが腹を立てているのはこの海空のキャラクターがあまりにステレオタイプな地方出身者像であり、さらに製作者の悪意を重ねたとしか思えないような魅力のない人物象を付与しているところに許し難さを感じるのです。

この設定・演出を考えた人たちは呼吸ができなくなってしまえばにいいのにと本気で思いました。


バーカ、バーカ


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


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