リソースをどう配分するのか？ということ - 子持ちししゃもといっしょ

このブログを書き始めてこの11月でまる9年が経ち、いまは10年目に入っています。

そしてブログを毎日書くことも地味に続けていて、今日で2,556日目なので今日から8年目*1に突入することになります。

映画を観始めたのが2006年ですからちょうど8年くらい前だったと思うのですが、とにかくこの8年間は毎日毎日必ずブログを書き続けることに執着して生きてきました（大げさ）。普通に過ごしていたら書けないようなときであってもなるべく何かを書いておこうと心がけ、体調が悪いときは「風邪です」とか、出張で外に出たときは「○○にきてます」みたいな短い文章しか書けない日もありましたが、それでも毎日書くことにこだわり続けてきました。

毎日書こうと思い立ったのは、そもそも毎日何かを続けたことがなかったので何か続けてみたいと思ったからでした。
何かをずっと続けることができたらうれしいなということと、書くことで何か変わるかも知れないという期待。それが書き始めたきっかけでした。慣れないうちは書くネタが何も思いつかなくて大変でしたが、1年くらい続けたら書くことが当たり前になり、書くことが辛いとは思わなくなりました。

書いていたおかげで得たものはとくにありません。ブログを通じてたくさんの人と知り合うことができたことくらいでしょうか。

むしろブログを書いてた時間を他のことに割いていたら...と思うこともありますが、それでも「毎日続けようと決意してそれを止めずに続けてこれたこと」については素直に喜ぼうと思っています。

さて。
ちょっと話は変わるのですが、最近すごく悩んでいることがあってそれは「やりたいことが多過ぎる」ということです
前から読書と映画鑑賞とランニングは続けていたのですが、最近PS3の「ディアブロ3」にハマってしまい、週末の大事な時間を大幅に喪失してしまうという悲しい出来事がありました。夜に映画を観たり走ろうと思ってたのに、気付いたら6時間もオンラインゲームにのめりこんでしまって何もできなかったという悲しい出来事でして、そのあまりの中毒性の高さに怯えたわたしは即ゲームを売り払ってきました。

時間泥棒にもほどがありますよ...。

そんなわけで本も映画もランニングもゲームも大好きなのでどれも止めたくないんですが、いかんせんわたしの持ち時間は有限なのでやりたいことが増えれば増えるほど「個々のやりたいこと」に割くリソースはそれぞれ縮小されていまいます。これは単純な割り算ですからどうしようもないというのは分かっているし、個々の割り当てを増やすためには分母である「やりたいこと」を減らすしかないというのも分かっているのですが、でも映画はもっと観たいし夜になったら走りにも行きたいし読みたい本だってたくさんあるんですよ。

もうね、選べないんです...。

そうなると今までどおりそれぞれのやりたい度合いを相対的に比較したうえでどれにどれだけのリソースを割り当てるのかを決めて割り振るしかないのですが、どういった配分にしたところでいずれかのやりたいことは満足にやれないので、結局どこかで不満は残ることがいつもいつも嫌でしょうがありませんでした。

で、話は最初のブログを続けてきましたっていうところに戻るのですがわたしは一度始めたことを続けることは苦手ではないのですが、逆にずっと続けていることを止めることがものすごく苦手だなということに気付いたのです。

というのも、上述したやりたいこととは別に毎日ブログを書いているのですが、これこそ毎日必ず一定の時間を費やしているわけですからまっさきに止めるかどうかを考えるべき事項だと思うのです。たとえば無駄な支出を削るときには影響があやふやな変動費よりも固定費をまずは削るのと同じで、時間をねん出する際には毎日必ずやっている不要なことを先にきれいにしていくべきだと思うのです。

そしてその「毎日やっている不要なこと」はまさにブログを書くことであって、わたしもそれをやめることにはさほど抵抗をおぼえていないはずなんですがでもやめられないんですよね...。一度やめたらもう書かないだろうなということを考えると、何となくここまで続けてきたことをやめたくないと思ってしまうのです。

世の中では続けることの難しさがよく語られていて「継続は力なり」みたいなことがよく言われますが、わたしはどちらかというと続けることよりもやめることの方がすごく難しいと思っているし、最近は本屋に行くといつもこういう「惰性で続けていることをやめる方法」みたいな本を探しては立ち読みしてしまいます。

始めたことをやめるのがうまい人ってほんと尊敬します。