バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、もう一つの姿に気付き始める。かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく――。
『美女と野獣』作品情報 | cinemacafe.net
とても美しい映像と淡白すぎるかな?と思うほどシンプルなストーリーが印象に残る作品でした。
観ながら「何だか映画を観てるというよりも絵本を読んでいるみたいだなー」と思っていたのですが、おそらく上で挙げた印象がまさにその原因じゃないかなと観終えてから思いつきました。
文字は物語の概要を語るだけに留め、あくまで絵で物語を伝える絵本とこの作品はとても似ているような気がしたのです。
お城の内装には非常に手が込んでいてまるで本物のお城のようにしか見えなかったし、衣装なんてもう何もいうことなしの完璧な美しさでして見とれるしかできませんでした。言葉少なに語られる物語だからこそ、画面から伝わってくる情報をもとに足りない部分を想像しながら観ている人それぞれの物語を楽しめるのがこの作品の魅力だと感じたし最高によかったです。
ただ、主役であるベル(レア・セドゥ)と野獣(ヴァンサン・カッセル)以外はちょっとキャラクターが弱過ぎたというか、悪役でさえもいまいちインパクトに欠けていたために「主役二人とそれ以外」という部分はきっちりと区別できていましたがそれ以外の登場人物のコントラストが非常に弱くて全体的にぼんやりとした印象を受けました。
あと、ベル役のレア・セドゥはとてもお姫様然とした華やかさがあってすごくよかったのですが、野獣/王子役のヴァンサン・カッセルは王子というのは苦しい年齢でして少々苦しかったかなと。正直もっと若い人の方がよかったんじゃないかなと思いました。
@MOVIX宇都宮で鑑賞
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