音楽プロデューサーのジェリーと妻は、イタリア人と婚約した娘の滞在するローマへとやってきた。フィアンセの実家に招かれたジェリーは、バスルームから聞こえてくる、そのフィアンセの父親の歌声に驚愕。同じ頃、田舎からローマに出てきた結婚間もない純朴なカップルがホテルに到着。妻は美容室へ向かうが迷子になってしまう。一方、帰りを待ちわびる夫の部屋には、なぜか真っ赤なミニドレスに身をかろうじて包んだコールガールが現れる…。恋人と暮らすジャックの家に、恋人の親友で女優の卵のモニカが転がり込んでくる。ジャックは次第に彼女に惹かれ…。レオポルドは、妻と子供思いの、平凡な男。しかしある朝、一歩自宅から外へ出た途端、マスコミに取り囲まれ、突然パパラッチに追われる大スターになっていた。以来、レオポルドの一挙一動が、ローマ中の話題となり…。
『ローマでアモーレ』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮で観てきました。
「インセプション」以来、3年ぶりにエレン・ペイジが劇場で観られる!ということで張り切って観に行ってきましたが、映画としてもすごいおもしろくて大満足の内容でした。ウディ・アレン監督の作品で一番好きだったのは「それでも恋するバルセロナ」でしたが、今日からはこの作品が一番です。超好き!
もともと群像劇が好きだというのも一因としてありますが、この作品のよさの源泉は決してそれだけではありません。
ローマという街の魅力をぞんぶんに利用しながら、ときに非現実的な描写でおもしろおかしく、ときにまるで自分のことではないかと思うようなリアリティをもたせてさまざまな人たちの日常を描いていて非常によかったです。バカバカしくて信憑性の欠片もないようなエピソードはただただ楽しく笑えたし、かと思えば「自分がこの立場だったらどうするだろう」と考えずにはいられないトピックも投げ込まれます。
ローマという街全体を、テレビのチャンネルを変えるように切り替えながらそこに住む人たちの様子を見ているような気分になりました。
わたしはローマには行ったことがありませんがこの映画を観ていると一度は行ってみたいなと思ったし、ローマだったらこういう不思議で楽しい出来事が本当に起こりそうな気がするようなそんな気になれる作品でした。時代はローマ!
唯一、ざんねんだったのはエレン・ペイジがいまいち魅力的なキャラクターではなかった点です。
親友の彼氏に手を出す売れない女優という役でしたので、「演じている人を演じる」というむずかしい役だったことは分かりますが、でもその点を差し引いて考えてもキャラクターが立っていないというかいまいち引力がなくて、最後までグッとくる部分がありませんでした。わたしの一番の楽しみは彼女の姿を見ることでしたのでそれは無事叶いましたしその点については満足していますが、もうちょっといい役で出て欲しかったなと思いました。
公式サイトはこちら