「最強のふたり」見たよ


事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、住む所も音楽の趣味も何もかも違う2人。初めは衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく――。

『最強のふたり』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


昨年の東京国際映画祭では最高賞を受賞して、さらに公開直後からもよい評判ばかりが聞こえてくるという状況でしたので、観る前から割とハードルがあがっていたのですが、その期待以上におもしろくてびっくりしました。決して明るい設定ではないし、ハッピーな展開ばかりではありませんが、それでもこれほど観ている人を幸せな気分にさせる作品ってなかなかないんじゃないかというくらい安心して見ていられました。

あと映画の内容というよりは構成になるのですが、スリリングな展開で始まる冒頭とその後の本編がつながらないなと思って観ていたのですが、ラストでその意味がわかったときに思わず自分の鈍さを呪いたくなるとともに、「あー、そうか!」と思わず声が出そうになるくらいに興奮してしまいました。まったく予期していなかっただけにかなり驚きました。

あれはすごいよかったです。


さて。
最強のふたりという邦題は割といい邦題だと思っていてすごく好きだし、作品の内容にもマッチしているなと思っていて、この作品におけるフィリップとドリスは多くの人が理想的な関係だと認めるような関係を築きあげていてまさに「最強のふたり」という感じがすごくするのです。

では、このふたりの関係を例にとっていったいどういう関係が最強と呼ぶにふさわしい人間関係なのかということについて考えてみました。会社と家の間を歩いているときや、走っているときとかをつかって割と本気で考えてみて出した結論は「言いたいことが言えて気兼ねなく付き合えて、そしてときどき何かをしてあげたいと思える関係」が最強かなと思いました。


これ以外にもいろいろとあれこれ条件を思いついたのですが、なるべく多くの人に共通して言えることだけを選んで残していったらこれに集約できました。背伸びもせず、かと言って卑下したりする必要もなく、自然に振る舞うことが相手にとっても自然で心地いい関係ってすごく素敵だなと思うし、さらにときどき何かを相手差し出して喜ばせたいと思えたらそれはすごいいいなと思ったんですよね。


最強の関係になるのは、恋人でも配偶者でも友だちでも仕事仲間でもいいと思うのですが、そういう相手がいたら人生楽しいだろうなと思うし、そういえばわたしが毎日楽しいと思うのはマコ*1がまさにわたしにとっての最強のパートナーだからだなと思ったのでした(のろけ)。



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*1: