世界中にT−ウィルスが蔓延しほとんどの人がアンデッドになってしまった世の中で、唯一の希望、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は人類滅亡を企んだ人物を追いかけて東京、ニューヨーク、モスクワまで飛んだ。崩壊していく世界で、新しい友人や戦友との出会いに支えられながら、アリスは自身の秘められた過去と、いままでの真実を覆す驚愕の新事実を知る――。
『バイオハザードV:リトリビューション』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮で2D版を観てきました。
前作の印象があまりに悪かったのでもう二度と観に行くものかと思っていたのですが、いざ公開されると「もしかしたら今回はおもしろいかも...」なんて思っちゃう"のど元過ぎれば熱さ忘れる系男子"の私は張り切って観に行ってきました。
冒頭で、前作のおしまいまでの流れを軽く復習する映像が流れるという、過去の作品を観ていなくてもそれなりに楽しめる工夫がされているのはいいなと思ったのですが、おどろいたのはそこで流れた前作ラストまでの流れをわたしがまったく覚えていなかったということです。映画館で前作と前々作を観ているのは間違いないし、前作のラストシーンは何となくおぼえているのですが、ストーリーをぜんぜん覚えてなくてすごい大事な役割を担っているキャラクターでさえも記憶の片隅にいなかったのです。そのあまりの記憶からの消えっぷりにブルブルとふるえずにはいられませんでした。
おそらくあまりにつまらなかったので記憶にひっかからなかったか、もしくは脳が嫌なことは忘れるように指示を出したのかのどちらかだと思うのですが、おぼえていないことだけは間違いなくてとりあえずほぼ未見といっていいくらいに何もおぼえていない状態で本作を観てきました。
で、やっと本題の感想ですが、予想外にというとたいへん失礼ですがとてもおもしろかったです。
ゲーム版のバイオ4以降の作品がそうであるように、本作品の前半部分は主にミッションクリア型の構成となっていて東京やモスクワなどを模したという空間で一定数の敵を倒すことで次のステージに進めるようになっています。そこ以外にも、敵から逃げ切ったり、あるいは何かのイベントが起こることで次のステージへと進むシーンもありまして、映像のそれっぽさもあいまってハイクオリティなゲーム映像を見ているように感じられるシーンが多かったです。
ミラさまが銃火器や小道具を使って美しくゾンビたちを蹴散らすシーンは、奥さん(ミラさま)のことが大好きなポール・W・S・アンダーソン監督のやる気がひしひしと伝わってくるくらいとてもよかったです。特に東京シークエンスの出口付近での攻防はすごく好きだなー。
ただ映像面でのおもしろさはかなり満足したものの、ストーリーについてはまったくもって興味がもてないというかおもしろいとは思えなくて、観終わってすぐにどういう話だったのかすっかり忘れてしまいました*1。
汚らわしい姿のゾンビたちと戦うミラさまの美しい肢体を楽しむ。
汚らわしい姿のゾンビたちをミラさまが蹂躙する。
それだけを楽しむ作品だと思えば十分すぎるくらい楽しい作品でした。
公式サイトはこちら
*1:というのはさすがに大げさですが、ストーリーはあってないようなものだと思います