「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」見たよ


ついに結婚式を迎えた人間の少女・ベラとヴァンパイアのエドワード。新婚旅行が終われば、ベラは念願のヴァンパイアへと転生できる。一方、ベラとオオカミ族のジェイコブの距離は次第に離れていく。そんな中、新婚旅行滞在中の南の島でベラは体の異変が。ベラの体には新たな命が宿っていた。“不滅の子”と呼ばれる、決して身ごもることが許されない危険な子を…。

『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』作品情報 | cinemacafe.net

(注意)
ネタバレしないようにとか細かいことを気にしながら感想を書く気になれなかったので、たぶんいろいろネタバレしてます。未見の方はご注意ください。


TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


シリーズ一作目から劇場で観続けているこのシリーズも本作で4作品目となりました。

「一度観始めた以上は最後までちゃんと見届けたい」という一心でずっと劇場に足を運び続けているのですが、正直に申し上げてこのシリーズ作品を一度もおもしろいと思ったことがないんですよね...。いや、個々のシーンだけ観れば、たとえば一作目のヴァンパイアが集まって野球をしていいるシーンのように見どころといえるところもありますし、全体をとおして観てもつまらないと切り捨てるほどダメではないと思うのですが、ただ人気作というキャプションが作品とは符号しないんですよね。


ただ、そこまで貶しておきながらなんでシリーズを追いかけて観続けているの?と言われそうですが、「シリーズを通して最後まで観たい」というただそれだけでして、深い理由はありません。

あとはずっとシリーズを追いかけて観続けていれば登場人物や設定に思い入れが出てきていつかおもしろいと思えるんじゃないかという期待を抱いていましたが、4作目を観た現時点では特にそのような変化は訪れる気配がありません。観れば観るほど自分向きではないことを思い知らされています...。


映画の感想を書く前にだいぶ愚痴が入ってしまいましたが、4作目となる本作は最終章の前編だそうでしてつまり最後の一個前にあたります。


本作はこれまでくっついたり離れたりしていたエドワードとベラがやっと結婚しますというところから始まり、二人がハネムーンに出かけてやりまくってたら子どもが出来てしまうという身も蓋もないお話です。避妊してなかったのか...とか子どもの成長早過ぎるだろ...とかなんかもういろいろとびっくりしたのですが、そんな中でも一番印象に残っているのはセックスの最中に興奮し過ぎたエドワードが力が入り過ぎてベッドが豪快に破壊されるというシーンです。力が入るのは分かるし、ヴァンパイアなので腕力は人並み以上にあるからしょうがないかも知れませんがどんだけ興奮してるんだよ...。

さらにその腕力でベラに迫ったために、コトが済んだあとはベラの体が傷やあざだらけになってしまうという、笑うに笑えないし無視もしにくい何とも嫌な展開に参ってしまいました。なんかいろいろと穿った見方をしたり想像しちゃって嫌な気分になっちゃいました。


あとおもしろかったのは、エドワードとベラの関係が大きく変わってみせたところです。

本シリーズは当初からヴァンパイアであるエドワードが人間であるベラを守るという関係を続けて描いてきたわけですが、本作でベラが子を宿した途端にその関係はあっさりと瓦解してしまったのです。
ベラのことはおれが守るぜ!的な感じで張り切っていたエドワードですが、子どもができてそのことでベラの命が危うくなった途端に「おれどうしていいのかわからん...」と言わんばかりにソファの上で小さく座り込んでしまうのです。


普段はすごいイケイケで強気なのに、妊娠とか出産みたいなリアルなイベントを目の当たりにした途端にどうしていいのか分からなくなるダメっぷりがそれまでのエドワードのキャラとは重ならなくて思わず吹き出してしまいました。
こんなんじゃおれと変わんないじゃん!


完璧なキャラクターを演じていたエドワードが意外にも器が小さいことを露呈し、逆にジェイコブが器の大きさを見せ付けて株を上げたり、さらにはベラが出産を機にヴァンパイアになってしまったりとこれまで築いてきた相関を崩してまで男女の強さの質の違いを見せつけてくれたのはよかったです。

いざというときの女性の強さがうまく描かれてました。


物語の後半以降は終始続きが気になる感じでたのしく鑑賞できましたし、全体的におもしろくないというのはしょうがないとしても、最終話に向けた前振りとしてはいい感じに終わってくれたので12月の最終章PART2はぜひ観に行こうと思います。


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