キャリーを訪ねて三千里

先日、午前十時の映画祭で観た「キャリー」があまりにおもしろかったのでもう一度観たかったのですが、午前十時の映画祭は一週間だけの上映で、かつ、名前のとおり毎日十時からしか上映しておりませんので*1二度目を観ることができずじまいでした。
普段であれば「しょうがないな...」と諦めるのですが、今回ばかりはどうしてもあきらめきれなかったので、別の劇場での上映予定を調べたところ9月末に市川、10月上旬に六本木での上映予定となっていました。お金や仕事の忙しさ、あとはプライベートの予定と検討した結果、早い方がいいということで市川へキャリーを見に行くことにしました。
以前からTOHOシネマズ市川は気になっていて行ってみたかったので、この機に行ってみようと思い立ちました。


さて。
市川への移動方法を調べてみたところ、宇都宮線で上野まで出てから秋葉原へ移動し、そこから総武線に乗ればそれでよさそうでしたので移動自体は超簡単だということがわかったのですが、ただし電車移動だけで2時間30分くらいかかりそうでしたので、かなり朝早くに家を出ないと10:00にはとても間に合いそうにありません。
しかも駅までバスで移動するとなると、全部で3時間は移動時間としてみないとならず、逆算すると6:10には家を出ないと間に合わない計算になります。ちょっと気が滅入りそうになりましたが、観たい映画を観るためだと張り切ることにしました。


今朝は6:00ちょっと前に目が覚めたわたしは、シャワーを浴びて6:30のバスで駅へと向かいました。そして予定よりも20分ほど早い宇都宮線で上野へ移動し、秋葉原本八幡と順調に移動を重ねて9:00過ぎにはコルトンプラザへ到着しました。なんと予定よりも30分くらい早く到着。さすがおれ。
vit*2で予約していたチケットを取り、さらに最近まったく使わなくなったポイントを使って「アンフェア」のチケットもゲット。ほんの出来心です。


まず10時から「キャリー」を鑑賞しました。
前回はキャリーの行く末があまりにかわいそうで涙なしでは見られなかったのですが、今回はストーリー全体は知っていたために全体を俯瞰しながら鑑賞してみました。キャリーの表情や演出のひとつひとつをしっかり観てみました。その結果、前は腑に落ちなかったシーンが何となく理解出来たり、逆に前は気付かなかったところに気付いてしまってすごく気になってしまったりと本作品に対する印象は大きく変わることになりました。
ただ、だいぶ印象は変わりましたが、この作品が傑作であることは揺るぎないことがはっきりしましたので、2回目を観に行ってよかったです。


そして休憩なしで11:50からアンフェアを鑑賞しましたが本気でおもしろくなかったのでノーコメントで。


鑑賞後、すぐに本八幡駅へと移動してそこから銀座へ向かい、シネパトスへと行きました。シネパトスは4年前からずっと行ってみたかった映画館なのですが、本日やっと観に行くことが出来ました。
今日観たのは「ザ・ウォード」ですが、類似作品を挙げるといっぱつでネタバレしてしまうのでそれは言えないのですが、アイディアはとてもおもしろかったし前後不覚になる瞬間の酩酊していく雰囲気の映像化がとてもうまいのもよかったです。基本的には病院の中をかわいい女のこたちがキャーキャー逃げまどう大変かわいらしい作品でしたのでそれだけで大満足でしたが、ただスリルというかドキドキが足りなかったのが残念でした。


そういえば、劇場の中がやけにトイレの芳香剤っぽいにおいがしたのがすこし気になりましたが、まあそれはどうでもいいですね。あとあとこの作品のどのシーンよりも、上映終了20分くらい前に急に劇場内に入ってきたおばあちゃんが一番怖かったです。ビビったよ!


シネパトスで映画を見終えたあとはもりもりと二人で有楽町でお酒を飲み、2時間弱でベロベロになったわたしは東京をあとにしました。ガード下でラーメンを食べてるあたりから記憶があいまいなのですが、ちゃんと上野まで移動して宇都宮線に乗り換えていたようで、はっと気付いたら電車の中で眠っていて小山に着く直前に目が覚めました。
これ、帰巣本能ってやつですよ、奥さん!すごいなー、おれ。
と、なんだかんだとありましたが無事に宇都宮に帰って来れてよかったです。


そんなわけで今日は朝から夜までなかなかハードでしたし、旧作ひとつ観たいがために往復6時間の移動時間をかけて映画を観に行くのってどうなの?ということも考えたのですが、でも本当に気になったり好きになった映画だからこそ複数回観るべきだなと感じたし、そのために多少苦労するくらいは別にもったいなくないよなと感じました。


(関連リンク)

*1:映画館によっては一日何度も上映しているところもあるらしいですが、普通のところは一日一回上映です

*2:TOHOシネマズのオンラインチケット予約