「バック・トゥ・ザ・フューチャー」見たよ

1985年のカリフォルニア州ヒルバレーに住む、ロックとペプシが大好きな高校生マーティ・マクフライは、科学者である親友のエメット・ブラウン博士(通称ドク)を手伝って、深夜のショッピングモールの駐車場にて、デロリアンを改造してドクが開発したタイムマシンの実験をする。 実験は成功したが、ドクがタイムマシンの燃料であるプルトニウムを調達するために騙したリビアの過激派に発見されてしまい、ドクは機関銃で撃たれてしまう。同じく命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗って逃走するが、誤作動が起こってしまい30年前の1955年にタイムスリップする。

バック・トゥ・ザ・フューチャー - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(13本目)


もう何回、何十回とテレビで観たのか覚えてないくらい鑑賞した作品なんですが、一度は劇場のスクリーンで観てみたかったので今回午前十時の映画祭で観てきました。懐かしい場面やセリフには思わず頬を緩めてしまったし、結果が分かっているはずの雷のシーンでも思わず手に汗を握ってしまったりと、本当に何十回と観てきた映画なのか?と不安になるくらい入り込んでしまったんですよねー。


とまあ、映画としてもとても大好きな作品なんですが、この作品は私の人生に方向性を与えてくれたとても大事な作品でもあります。


私は大学に入るときに、専攻は物理にしたいと心に決めていたのですがそれはタイムマシンが作りたかったからでした。
元々理科はすごく苦手だったのでずっと大学は数学科に行こうと思っていたくらりでしたが、高校2年のときに物理と出会い、そして物理が大好きになりました。それまでは数字や理屈を頭の中でコネコネと考えたおせる数学が一番好きだったのですが、その数学を現実の出来事に適用できる物理のおもしろさを教えてもらい、物理が大好きになったのです。
このあたりの経緯は「時間ってなんなの?」というエントリーに書きましたのでそちらをご覧いただきたいのですが、高2のときに物理を担当していた先生が時空間の概念を教えてくれたことに起因しています。元々、タイムマシンに強い興味があったわたしはこの話を聞いて物理を学んでタイムマシンを作りたいと思ったのです。
ではさらにもっとさかのぼって、最初にわたしがタイムマシンや時間旅行に興味をもったのはいつか...と考えてみると、ドラえもんと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観た時だったことに気付いたのです。とりわけ実写である「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から受けた影響は大きく、1.21ジゴワットの電流はどうやったら作れるのか調べてみたり(結局わからなかった)、プルトニウムが何なのか調べて見たり(これも結局よくわからなかった)と、自分でもタイムマシンを作りたくてあれこれ頑張ってみたわけです。
ただ、悲しいかな「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を初めて観たのは小学生の頃でして、私はなにも理解することは出来ず、結局残ったのは時間旅行に対するつよい憧れだけでした...。
それからも時間についてつよい興味は抱き続けていて、それが高校生になってやっと物理と結びついたというわけです。


もしこの映画が無ければ、わたしは時間についてこれほど興味を持っていなかったかも知れないし、そしたら物理なんて専攻していなかったかも知れません。大学の専攻科目という大きな選択肢を決める一因がこの作品にあると考えると、これほど影響を受けた作品はないとも言えるわけです。


そんなわけでこんなすばらしい作品をスクリーンで観られて大変幸せでした。
午前十時の映画祭、ばんざい!


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