「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」見たよ


時給11万2,000円という求人広告に釣られ、10人が「暗鬼館」に集まった。仕事の内容は、「暗鬼館」での7日間を、24時間監視されるだけ。そして奇妙なふたつのルール。「夜の10時以降は自分の個室に入っていること」「実験終了は、7日間経過するか、生存者が2名になり、実験継続が不可能になった時」―ー。何も起きなければ7日後には全員が1,800万円以上を手にするはずだったのだが、2日目に銃殺による死者が出てしまい…。

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
原作未読で観てきましたが、観たときは観る前に聞いた評判ほど悪くないというか、それなりに緊張感を感じて楽しめる作品だという印象を受けました。時給112,000円という怪しさ満点のアルバイトの正体とはいったいなんなのか、いったい誰がこんなアルバイトを画策したのかというさまざまな謎が、それらすべてが明かされるであろう結末への期待をグッと高めてくれましたし、次々と状況を変えていくスピード感ある展開のおかげで2時間飽きることなく作品を楽しむことが出来ました。
気になったのは、登場人物が少々多いためなのか一人一人の扱いが軽いという点でした。特に中盤の「どんどん殺して登場人物を減らせ」的な安っぽい死にっぷりはちょっと残念でした。でもまあ、6日目くらいまで生き残ったメインキャストはそこそこしっかり描かれていたので120分という時間の中で考えれば十分まとめられていたと言えるのかも知れないなとは思います。


で、楽しみにしていた結末については、謎をぶんぶん振りまして興味を引こうと頑張っていた中盤に比べたらずいぶん大人しいなという印象を残しました。たぶん観ていた大抵の方は予想の範疇を超えるものではなかったでしょうし、わたしは煽りが過ぎるとJAROに訴えたくなりました。
それでも、結末に向けて期待を高めていたあのときのドキドキを考えれば十分楽しみながら鑑賞出来ましたし、面白い作品だったと思います。


でまあ、実は映画を観終わった後すぐに原作を読んでみたのですが、これもう全然映画とは別物なんですよね。映画も悪くないと思ってたのですが、原作があまりに面白過ぎるせいで、映画の設定のチープさやミステリー要素をカットし過ぎて別の作品になっていることがとても不満に感じるのです。
原作ありきで考えれば映画化は大失敗ですね。


原作の詳しい感想は別途書きますが、これは原作読まずに映画単体として観るのがよいとわたしは思います。


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