世界滅亡の危機が迫っている。人類の希望は、ヒーロー達を集結させて“アベンジャーズ”というひとつのチームにすること!しかしヒーロー達はチームになることを拒む。それは、それぞれが持つ心の傷や、過去の苦悩の日々に囚われているからだった。果たして、彼らは地球を救うことはできるのか?彼らの巨大すぎる力が地球を滅ぼすのか?
『アベンジャーズ』作品情報 | cinemacafe.net
山形ソラリスで3D字幕版を観てきました。
言わずと知れたアメコミのヒーローが大集合するというお祭り要素満載の作品ですが、決して勢いだけでバカ騒ぎするだけの映画ではなく、意外なくらいしっかりとした作品に仕上がっていてびっくりしました。登場人物ひとりひとりがひとつの映画で主役を張れるだけの個性あふれるキャラクターであることを考えれば、それぞれへのスポットライトの当てる配分はまさに奇跡的なバランスとなっていて、どのキャラクターに思い入れのある人も納得できる作品となっていたように感じました。
あと物語全体の構成としては割とベタな感じで、「強大な敵が出てくる」→「うまく団結できずやられる」→「中盤は何となく展開する」→「結束して敵を倒す」という流れなのですが、見せ方がうまいというのもあってほとんどダレることなく楽しく観ていられます。
中盤あたりで内輪でグダグダとやり取りする場面が続いてしまい、ここはちょっと冗長かなと感じたりもしたのですが、でも終わってみればそこがあったからこそのラストだとも思えるわけで、最終的には全体の構成には納得できました。
さらに「これだけたくさんのヒーローが一堂に会している」ということのすごさや贅沢さを実感できるような見せ方がとにかくうまくて、絵面の豪華さだけでもかなり満足できる作品でした。すごいよかったです。
144分という上映時間が30分くらいに感じられるくらいにのめり込んで見てしまいました(ちょっと大げさ)。
さて。
本作を観るにあたり、本来であれば過去の関連作品すべてに目を通しておくべきなんだろうとは思っていましたが、何となくめんどくさくて結局「ソー」と「ハルク」は未見のまま鑑賞しました。基本横着なんですよ...。
そのかわりに小覇王さんのところの「アベンジャーズがやってくる!」というエントリーを拝見して、足りない知識を補ったり過去に観た作品の記憶を掘り起こしたりしました。
観終えて感じたのは「過去の作品は観ていなくても楽しめるけど、観ておいた方が20倍くらい楽しめそうだ」ということでして、観られるものなら過去の作品も観てから観た方がいいよねということを改めて感じました。
ちなみに私は本作を観るまでは「アイアンマン」が大好きでして、誰が何と言おうともトニー・スタークが一番!でしたが、本作を観てハルクが一番のお気に入りになりました。元の作品は未見なのですが、ちょっと観てみようかなと思っています。
ただ、唯一残念だったのは3D映像が期待以上のものではなかったということですね...。
「アメイジング・スパイダーマン」などの作品の予告で流れた3D版の予告映像はそれはもうたいへんすばらしいものだったために、本編の3Dもさぞかしすごい出来だろうと期待していたのですが、観てみたらまったく大したことのない3D映像でして非常にがっかりしてしまいました。
ただ「アベンジャーズ」の3D映像そのものがダメというわけでは決してないんですよ。
最近観た「アベンジャーズ」以外の3D映画って大半が暗くて観にくいと感じるものだったのに比べると、「アベンジャーズ」の3Dって明るくて見やすいなと感じたのです。字幕も読みやすかったし、3Dそのものの出来にはとても満足しているのですが、3Dの良さが良さとして活用されていないことがとても残念だったし、予告で高まった期待どおりのものではなかったことにはがっかりしました。
2回目は2Dで観ようかな。
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