「オズ はじまりの戦い」見たよ


一人の冴えない手品師・オスカーがある日嵐に巻き込まれ迷い込んだのは、不思議に満ちた魔法の国“オズ”の世界。次々とオスカーの前に現れる奇妙でどこか愛らしい生物、人形のような悲しい目をした小さな少女、そして美しい魔女たち…。オズ誕生の物語がいま明らかになる。

『オズ はじまりの戦い』作品情報 | cinemacafe.net


MOVIX宇都宮で観てきました。


本作は1939年に公開された「オズの魔法使」の前日譚だそうですが、そちらの作品のことはまったく知らずに観てきました*1

というか、映画に限らず「オズの魔法使い」って名前は知ってるけど本でも映像でもいままで一度も触れたことのない作品でして、正直予告を観てもどういう話なのかまったくわかりませんでした。ただジェームズ・フランコミシェル・ウィリアムズをはじめ、キャストはとても魅力的でしたし、映像もとてもユニークで楽しそうなので観に行ってきました。


で、観てみての感想は正直いまいちおもしろくなかったです。
冒頭の手品から熱気球で逃げ出すところまではすごくおもしろかったのですが、その後は話がものすごくこじんまりとまとまってしまい、全体的にいまひとつ抑揚に欠けているような印象を受けました。ラストの魔女との戦いのシーンはそこそこ盛り上がったのですが、見どころはそこと陶器人形の女の子が出てくるシーンだけでした。


もちろん、話がしっかりと練られているのはわかるんですよ。
手品を観て歩けるようにしてほしいと訴えた女の子と足が壊れてしまった陶器人形の女の子や、アニーとグリンダといった、カンザスでは救えなかった人を魔法の国オズで救うというところはおもしろかったし、あとはこの作品にはおそらく上述した過去の作品へのオマージュも盛り込まれていたんじゃないかと思います*2


そういった工夫に感心しつつも、なんだかやっぱりおもしろくないなというのがわたしの率直な感想でした。
過去の作品をちゃんと見てたらまた評価は違うのかもしれませんが、この作品だけ見たわたしの感想はちょっと残念なものになりました。


ちなみに今回は2Dで観てきたのですが、あきらかに3Dを意識したカットが多くて3Dで観た方がおもしろそうだなと思いながら観てきました。たとえばオズに到着して早々にくりひろげられた渓流下りや霧を使ったシーンはとくにそう感じたのですが、そうは思いつつもこの作品は上映時間がやや長め(130分)でしたので3Dで観るのは少し厳しかったんですよね。


個人的にはストーリーがまったくおもしろくなかったので、これから観ようという人はせめて映像を存分に楽しむためにも3Dで観ることをおすすめします。


公式サイトはこちら

*1:Wikipedia情報

*2:過去の作品は観てないので分かりませんが、何となくそういうことを意識してそうなシーンがいくつかありました