「オーシャンズ」見たよ


地表面積の70%を占める、大いなる海洋は、数百万種の未知の微生物や巨大な動物の隠れ場所でもある。ほとんどその姿さえ見られたことのない生物たちの、謎に包まれた生態が、解き明かされる――。最新の映像システムで、底知れぬ海底に潜む、生きた化石を追った珠玉のネイチャー・ドキュメンタリー。

『オーシャンズ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


海洋生物の生態を中心に映し出される不思議な映像に釘付けになってしまいました。
この手のドキュメンタリー作品を観るたびにいつも不思議に思うのですが、こんな映像をどうやって撮影しているのかが気になってしょうがありません。この作品のメイキングなんてあったら観てみたいなあ。
魚の大群があたかもひとつの生命体のように振舞う様子や、その大群に襲い掛かるイルカや鳥たちの姿がさまざまな角度からうつされている様子を見ていると、まるで自分が海や空に溶け出してしまったような言いようのない気分に浸ってしまうほどに未知の映像に満たされた作品でした。すばらしい映像体験でした!!


話は変わりますが、わたしは昔から水生生物が大好きで幼い頃に買ってもらった図鑑は高校を卒業するまでずっと大事にもっていました。高校に入ってからも夜寝る前や受験勉強の合間とかはそれを観て過ごすほどその図鑑が大好きでしたが、大学に入るときには実家に置いて出てきてしまいました。そんなわけで山形に移り住んでからの6年間は図鑑をみることはまったくなかったのですが、大学院を修了する直前に八文字屋でこの図鑑を見かけて買ってしまった日のことはとてもよく覚えています。


魚貝の図鑑―Wide color (小学館の学習百科図鑑 (3))

魚貝の図鑑―Wide color (小学館の学習百科図鑑 (3))

水べの生物―Wide color (小学館の学習百科図鑑 28)

水べの生物―Wide color (小学館の学習百科図鑑 28)


たしか小学館の図鑑で、黄色い表紙だったと思うのですが、Amazonで探してもイメージに合致するものが見つかりませんでした。一番近いのはこの2つかな。

で、まあ高校1年生くらいまでは高校卒業後の進路としても、大学でも生物を勉強していずれは海洋生物学者になりたいと思っていてそれを夢見ていたのですが、高校2年になる前くらいに読んだ三浦綾子さんの「海嶺」という本を読んで海の怖さにおそれおののいてしまい、海の次に好きだった数学と物理を基準に進路先を選んだのでした。
もしわたしがあの本を読んでいなかったとしたらどういう人生を歩んでいたんだろうなあ...。この作品を観て、海への憧憬がよみがえってしまいました。


(追記)
この作品の後半部分について、いろいろと知らなかった情報があって驚いたので紹介します。


ラストに近づくにつれて、環境保護の思想が色濃く主張されているなーとは思いましたが、それはそれでいいというかそういうスタンスがあってもよいとわたしは思っていました。ですが、ドキュメンタリーと銘打っている以上はノンフィクションであるべきだとわたしは思いますし、上記の内容が事実であるとすれば非常に残念だと思います。
そして気付かなかった自分にもちょっと腹が立つのです。


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