「ファインディングニモ3D」見たよ


美しいサンゴ礁が広がるオーストラリアのグレートバリアリーフ。ある日、カクレクマノミの小さな子供・ニモが、人間のダイバーにさらわれてしまった。愛する息子を探すため、父・マーリンは勇気を振り絞って、忘れん坊のドリーと一緒に大海原へ──。そこには、初めて出会う海の仲間たちと、驚くべき冒険が待ち受けていた。「会いたい」――。親子の願いがいま、奇跡を起こす!

『ファインディング・ニモ 3D』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮でハホ*1とアオ*2観てきました。

オリジナルの方は未見でしたので3D云々よりもこの作品を劇場で観られることを楽しみにしていましたが、期待どおりのすてきな作品でした。海を舞台にくりひろげられる冒険譚には心の奥底からワクワクさせられたし、後付けの割にはかなりいい感じの3D映像もよかったです。


本作を観て感じたのは「すべての生き物が平等に、そして幸せに住める世界」を描いているということです。


本作の主人公であるクマノミのニモは、卵の時に起きたある出来事が原因でうまれつき片一方のひれが小さく、泳ぐのもままなりません。さらにニモの父親が旅する道中で出会っていっしょに旅をするドーリーは、異常に物覚えが悪くてちょっと前のこともすぐに忘れてしまうために日常生活すらままならないのです。


このように、この作品には人間に置き換えると軽度の障害に該当するハンディキャップをもっている生物がたびたび出てきます。そんな彼らはそのハンディキャップ故に困ることに遭遇するのですが、でも理解ある周囲の仲間たちに支えられて幸せに過ごしているのです。

人に限らず、生きとし生けるものすべてはみなそれぞれに違うところがあるし、場合によってはハンディと言えるような部分もあるのですが、そういうところも含めて個性として受け入れてみなが幸せに暮らせる世界というのがこの作品が描いている作品ではないかと思ったし、


もちろんこの作品に出てくるのがすべていい人(生き物)ばかりではないように、誰もが仲良くできるなんてのはありえないですし、そんな世界は気持ち悪いだけです。そうではなくて、どんな人も自分を受け入れてくれるコミュニティがある世界、やたらと傷つけられることのない世界のすばらしさをこの作品は描いていたんじゃないかと思うし、だからこそ安心して観ていられるし観ていてすごく幸せな気分になるんだと思うのです。

とてもよい作品でした。


ちなみに、本作は単なる3Dリメイクではなく以下の2つの特典(というほどでもないのですが)があります。

    1. 鑑賞料金が安い(大人\1,200、子ども600円)
    2. 本編上映前にショートムービー(「トイ・ストーリー」のスピンオフ)が付いている


3Dになったとは言え、リメイク作品なので多少安くないと観る気がしないという人は多いと思いますのでこの価格設定はよいと思います。欲を言えば\1,000がよいのですが、3D料金も込みだと考えれば悪くない金額だとも感じます。


さらにショートムービーというおまけつきというだけでもうれしいのに、この作品のショートムービーがまたいいんですよ、すっごく。

あでやかな色彩の光が飛び交う映像とポップでノリのいいリズムが心地いいし、楽しいしで本当によかったです。これだけでも何度も観たくなるようなそんなたのしい映像でした。「トイ・ストーリー」シリーズは未見の私が見てもかなり楽しめました。


ずっと見たいと思っていた映画を映画館で1200円という安価でかつ3D映像として観ることができた上におまけのショートムービーまで観られるというたいへんお得な一品でして心から満足しました。


ファインディング・ニモ [DVD]

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*1:長女

*2:次女