- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 文庫
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中学3年になったさゆきは、高校受験をひかえ揺れていた。大好きないとこの真ちゃんは、音楽で成功するという夢のために東京へ出て行った。幼なじみのテツは、めっきり大人びて、自分の進む道を見つけている。それに引き換え、さゆきは未だにやりたいことが見つからない。そんなある日、真ちゃんのバンドが解散したという話を聞き…。デビュー作『リズム』の2年後の世界を描き、世代を超えて熱い支持を得る著者の初期傑作。
http://www.amazon.co.jp/dp/4043791070/
7月に読んだばかりの「リズム」の続編を見つけたのでさっそく読んでみました。
物語は真ちゃんが夢を求めてトウキョウへ旅立った2年後から始まるのですが、何となくとってつけた感ばかりが感じられる内容でした。
前作ではタイトルでもある「リズム」をキーワードに、自分のリズムを刻む大事さがしみじみと伝わってくる内容でしたが、今作はあくまでその作品の後日談を淡々と描いているように感じられ、個人的にはあまり惹かれる部分はありませんでした。
読んでいておもしろいと感じるのは事実なのですが、それってあくまで知っている人たちが出ている物語だからなんですよね。
森さんの本というだけで期待し過ぎた感はあるのでその点は差し引けば十分に楽しめますし、前作が好きな人にはお勧めです。